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ノルウェーのおすすめヴィンテージ北欧食器ブランド

長く使える北欧デザインは部屋のコーディネートをわくわくと楽しいものにしてくれます。今回はノルウェーの蚤の市やヴィンテージショップ巡りをする時に、覚えておくと役立つ5社の陶器とエナメルブランドをご紹介します。ノルウェーのキッチンデザインを支え続けてきたCathrineholm、Figgjo、Stavangerflint、Porsgrund、Egersundの代表的なシリーズや特徴を見てみましょう。

鐙 麻樹

執筆者:鐙 麻樹

ノルウェーガイド

覚えておきたい、ノルウェーのヴィンテージ食器ブランド

ノルウェーデザイン

インテリアを華やかに彩る北欧デザイン。ノルウェーを代表するキャサリンホルム社のロータス柄の食器がひとつあるだけで、空間は弾むように明るくなる All Photos taken by Asaki Abumi / Setting by RetroRosa

北欧ヴィンテージやアンティークが好きな人にとって、わくわく楽しい蚤の市やセカンドハンドショップ巡り。特に一番人気があるジャンルが北欧食器です。ノルウェーではご近所のフィンランド、デンマーク、スウェーデンの北欧諸国のブランドも豊富に見つかります。今回は、日本ではあまり知られていない、ノルウェーのおすすめヴィンテージ食器ブランドをエナメルと陶器に厳選してご紹介します。

Cathrineholm(キャサリンホルム)

キャサリンホルム

ノルウェーの不朽の名作、キャサリンホルムと一緒に暮らす生活。ノルウェーに在住するコレクターのセッティング術を参考に Setting: RetroRosa

ロータス柄ポットの青

蚤の市でもキャサリンホルムは一際目立つ

キャサリンホルムは、北欧デザインを語る際にノルウェーの顔となっているブランドで、世界中で大人気のエナメル(ホーロー/ホウロウ)製品メーカーです。1907年に生産を開始し、1972年まで続いたブランドで、ノルウェー語では「カトゥリーネホルム」と発音します。

キャサリンホルムを語る際に欠かせない存在が「北欧デザインの女王」と例えられるGrete Prytz Kittelsen(グレーテ・プリッツ・キッテルセン)氏。彼女は歯医者用のドリルで金属を削るというホウロウ技術を開発し、光沢の美しい数々の食器を世に送り出しました。

ハスの花の形が印象的なLotus(ロータス)シリーズは大変人気があり、ひとつ飾っておくだけで、部屋の雰囲気が一気に明るくおしゃれになります。オレンジ、グリーン、レッドの色に、ホワイトを合わせた色合いなどがあり、ポット、鍋、ボウルが特に人気があります。色々な模様があるので、自分の心に響く一品を見つけたいものです。

実は、有名なロータス柄をデザインしたのはグレテではなく、同社でデコレーターとして働いていたArne Clausen(アルネ・クラウセン)という別の人物ではないかと言われています。グレテ自身も、フォルムや色のデザインはしたが、ロータス模様は彼女によるものではなく、むしろ好みではなかったことを認めています。クラウセンがロータス模様を施したという確たる証拠はいまだにありませんが、現在デンマークのLucie kaas(ルーシー・コース)社から、ロータス柄の復刻版として、エナメルではなく陶器のボールなどが発売されています。購入の際にはお間違えのないように。

Figgjo(フィッギョ)

Figgjo, Folklore

FiggjoのFolklore(フォークロア)シリーズはTuriがデザインした人気シリーズ。民族衣装ブーナッドを着た男女が楽しそうにお花に囲まれている

Figgjoカップ

独特な愛らしいデザインを送り続けてきたFiggjo

1941年創業のノルウェーを代表する大手陶器メーカーです。「かわいいノルウェーのヴィンテージ食器」を集めるのであれば、まずはFiggjoからスタートしたいところ。現在はシンプルな単色カラーをベースとした食器を大量生産していますが、60年代は絵本から抜け出したかのような、カラフルでかわいい絵柄シリーズを生み出していました。

ロッテ、フォルクロール、マーケット、サガ、アネマリエなど、数え切れないほどの愛らしいデザインシリーズがあります。60年代のFiggjo社を代表する人気デザイナー、Turi Gramstad Oliver(チューリ・グラムスタッド・オリヴァー)による絵柄は特に人気があり日本でも高値がつきます。食器の裏などにFiggjoの刻印(FF)やシリーズ名と一緒に「turi-design」と記載されていることがあるので目印にするとよいでしょう。

※ノルウェー語では「フィッギョ」、「フィッギョ・フリント」(Figgjo Flint)、「フィッギョ・ファヤンセ」(Figgjo Fajanse)とも呼ばれます。日本では「フィッギオ」と表記されることが多いです。
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