社会保険労務士試験/社会保険労務士とは

合格後の社労士資格の活かし方【50代~60代、定年後】

資格は試験に合格しただけで実際に使わなければ宝の持ち腐れになってしまいます。特に難関資格の社会保険労務士で、労働・社会保険関係の法律を猛勉強したのに、その知識を活かさないのは実にもったいない。そこで、合格者の年代・性別パターンによって、どのような資格の活かし方があるか、ご紹介したいと思います。今回は、50代から60代、定年後の方の場合です。

長友 秀樹

執筆者:長友 秀樹

社会保険労務士試験ガイド

50代以上の開業社労士の長所・短所

年齢階層別割合

年齢階層別割合(平成26年度)

社労士試験の合格者の中で、年齢が50代以上の方の割合は、約4分の1を占めています。
社労士試験はどちらかというと暗記型の試験であり、その点では若い方に比べると不利なはずですが、50代以上の方でも社労士試験にチャレンジされている方は大勢いらっしゃいます。

私が社労士試験を受けた時の年齢は31歳でしたが、本番前に受けた模試会場で、周りの受験者を見渡すと自分よりかなり年上に見える方がたくさんいらっしゃって、私なんかが受けてもよい試験なのかと、少し気が引けてしまったことを思い出します。

冒頭に社労士試験は暗記型の試験なので不利と、失礼なことを書いてしまいましたが、実は合格のためには論理的思考が大切であり、一般常識問題も問われるため、人生経験が豊富な50代以上の方に有利な一面もあるのです。

さて、50代以上の方が社労士資格を取得し、独立・開業を目指す場合、多くの方は定年後の生活とかセカンドライフの設計を考えてのことだと思われます。

50代以上の方には、一般に下記のような長所・短所があると思われます。この年代の方が独立・開業を成功するには、それまでにご自分で築いてきた人脈を活かしきれるかがポイントとなります。

○長 所
人脈が豊富、キャリアがあり信頼できる、多くの企業の社長と同年代で話が合いやすい、あるいは社長より年齢が上で話に説得力がある、人生経験が豊富で話題が多い

○短 所
偉そうな態度をとりがち、自分の考えに固執し強引になりがち、フットワークが重い、ITスキルに欠ける
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