図鑑/4~6歳の幼児におすすめの図鑑

生命の力を写した科学絵本『カマキリの生きかた』

怖い、強そう、かっこいい、意地悪そう……カマキリという昆虫に、どんなイメージをお持ちでしょうか? 今回は、一般的なカマキリのイメージを覆す、小学館の図鑑NEOの科学絵本『さすらいのハンター カマキリの生きかた』をご紹介します。

高橋 真生

執筆者:高橋 真生

子育て・教育ガイド

生きるということに正面から向き合った絵本
『さすらいのハンター カマキリの生きかた』

春、スポンジのような卵のうから、小さなカマキリの幼虫は生まれます。その数は、なんと200匹!
カマキリの幼虫の写真

   ずらりと並んだカマキリの幼虫は、黒目がちでとても愛らしい様子。

しかしカマキリは、その後すぐに兄弟たちと離れ、1匹だけになります。ハンターとしてほかの生き物を狩って生きていくのです。もちろん、逆にほかの生き物たちにえものとして狙われ、食べられてしまうことも。成虫になることのできる幼虫は、ごくわずかに過ぎません。

そしてカマキリは、狙ったり狙われたりを繰り返し、子孫を残すために交尾をし、産卵をし、一生を終えます。成虫まで生き残れたとしても、カマキリの一生は一年なのです。

三角形の頭に大きな目、鋭いカマ― 悪役・悪者のイメージの強いカマキリですが、『さすらいのハンター カマキリの生きかた』という本の中には、何にも頼らず生きていく、力強い、けれど自分の使命とも言えるような本能に従ってさすらう、悲哀に満ちたカマキリの姿があります。

カマキリにとって、生きるということは、えものをとらえ、食べていくこと。そして、子孫を残すこと。

『さすらいのハンター カマキリの生きかた』は、人間の目で見れば「たった」一年である一生を、たくましく生き抜くカマキリの姿を写した科学絵本です。
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