手紙の書き方・文例/手紙の基本構成

手紙の書き方の例文!前文と末文の組み合わせ

礼儀正しい手紙の書き方はご存じですか?前文や末文には、「皆様」「におかれましては」「ますます」「ご清栄」「のことと」「存じます」などのように、よく使われる組み合わせがあります。例文を見ながら手紙を書いてみましょう。

井上 明美

執筆者:井上 明美

手紙の書き方ガイド

手紙の定型文の組み合わせを覚えることで簡単に

手紙の書き方!例文を見ながら手紙を書いてみよう

前文と末文は、定型文としての組み合わせを覚えると便利です

「拝啓」などの頭語に続く挨拶文は前文と呼ばれ、相手の安否を尋ねたり、健康、繁栄を喜ぶ言葉などがあります。手紙を終える結びの末文には、同じく相手の健康や繁栄を祈る言葉、今後の変わらぬ交誼(こうぎ)や指導をお願いする言葉などがあります。

ビジネス向きの文書では、「貴社」+「におかれましては」+「ますます」+「ご清栄」+「のことと」+「お喜び申し上げます」などの表現が多く用いられ、日常的なお礼状などでは、「先日は」+「たいへん」+「お世話に」+「なりまして」+「感謝申し上げます」などの組み合わせが多いです。

このように前文や末文の言葉にはある程度決まった定型とがありますので、よく使われる定型文としての組み合わせとして覚えてしまえば案外便利なものです。そんな組み合わせ文例を見直してみましょう。

<目次>  

手紙の書き方:前文の組み合わせ例文

1:頭語

2:季節の風物詩
早春の、陽春の、春暖の、桜花の、新緑の、梅雨の、盛夏の、酷暑の、残暑の、秋涼の、向寒の、寒冷のなど

3:候、砌

4:貴社、貴店、貴校、貴台、貴殿、○○様、皆様、ご一同様、ご家族の皆様など

5:におかれましては、には

6:ますます、いよいよ、いっそう

7:ご清祥、ご清栄、ご健勝、ご繁栄、ご隆盛、ご活躍

8:のことと、の由、の段、の趣、のご様子

お喜び(お慶び)申し上げます、拝察申し上げます、大慶の至りに存じます、
大慶至極に存じます、慶賀の至りに存じます

9:平素は、いつも、このたびは、先日は、過日は、先般は、日頃は

10:なにかと、ひとかたならぬ、格別の、多大な、たいへん

11:お引き立て、ご愛顧、ご高配、ご厚情、ご指導、ご支援、お世話に

12:を賜り、をいただき、にあずかり、くださり、くださいまして、なりまして

13:まことににありがとうございます、厚く御礼申し上げます、心より御礼申し上げます、感謝申し上げます
 

手紙の書き方:末文の組み合わせ例文

1:今後とも、これからも、引き続き、なにとぞ、どうぞ、どうか、よろしく

2:ご指導、ご指導ご鞭撻、お引き立て、ご愛顧、ご支援

3:賜りますよう、くださいますよう、のほど

4:よろしくお願いいたします、よろしくお願い申し上げます

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