電子マネー/電子マネーの選び方

クレジットカード送金でポイントも貯まる「ちょコム」

チケットやデジタルコンテンツ、物販などの購入に利用可能なインターネット上の電子マネー「ちょコムeマネー」。最近では、国内で初めてクレジットカードで送金できる「ちょコム送金」、クレジットカードで銀行振込や「Pay-easy(ペイジー)」の支払いができる「ちょコムバンク支払い」など、ユニークなサービスを提供しています。

池谷 貴

執筆者:池谷 貴

電子マネーガイド

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物販やチケット等の購入で利用される「ちょコムeマネー」

インターネット決済を中心とした電子マネーサービスは複数ありますが、NTTスマートトレードが展開する「ちょコム」はデジタルコンテンツ系の利用が多い「WebMoney」や「ビットキャッシュ」とは違い、物販やチケット等の購入に利用される割合が高くなっています。

専用の貯金箱に、ちょコムeマネーをチャージ(購入)してショッピングに利用できる

専用の貯金箱にちょコムeマネーをチャージ(購入)してショッピングに利用できる

利用者は、インターネット上で自分専用の貯金箱を開設しチャージを行うと、電子チケットぴあ、楽天市場、ローソンHMVなど、ネット上の約3000店の加盟店で買い物が行えます。また、利用に応じてJALのマイルや各種電子マネーと交換できる「ちょコムポイント」などのサービスも受けることが可能です。

NTTスマートトレードの担当者は、「貯めたポイントをちょコムに交換し、それから他の電子マネーに交換するなど、流通性の高い電子マネーとしての役割が顕著に表れています」と自信を見せています。

国内初、クレジットカードによる送金を開始

同社では、2011年7月から、クレジットカードによる送金、ちょコム口座間による送金が可能な「ちょコム送金サービス」を開始しました。

ちょコムクレジットカード送金は、クレジットカードを使って第三者に送金できる日本初のサービスです。送金者は、「ちょコム送金口座」を持っていなくても、通常のネットショッピングのカード決済と同様の手続きで送金可能ですが、受取人が「ちょコム送金口座」を開設し、さらに本人確認が必要となります。また、通常のクレジットカードの利用と同様に、送金者には、翌月以降にカード会社から送金代金(手数料含む)の請求が届く仕組みです。

利用用途としては、個人が経営するネットショップの購入代金や会費の支払いなどで利用されるケースが多いそうです。

ただし、クレジットカード送金の手数料は、送金金額の3.15%と、若干高いのが課題となっています。また、1円から送金可能ですが、送金額の上限は1回10万円で月の上限は30万円。さらに、利用可能なクレジットカードは、本人認証サービス(3-Dセキュア)に対応したVisa、MasterCardブランドのみとなるので注意が必要です。

一方、ちょコムユーザー同士であれば口座間での送金にも対応。手数料は1回50円で、年500円の「送金フリーオプション」を購入すれば何度送金しても無料となります。

クレジットカードでPay-easy支払いと銀行振込決済が可能に

2012年1月24日からは、「ちょコム送金」の新サービスとして、ネットショッピング代金、家賃・駐車場代金などの銀行振込の支払いができる「ちょコムバンク支払い(振込)」と、税金や公共料金の支払いなどに利用されている電子決済サービス「Pay-easy(ペイジー)」の支払いがクレジットカードで可能な「ちょコムバンク支払い(ペイジー)」サービスを提供しています。

「ちょコムバンク支払い(振込)」は家賃など、クレジット決済の導入が浸透していない業界での利用が多い傾向にあるそうです。一方、「ちょコムバンク支払い(ペイジー)」は、携帯電話料金、税金等(自動車税等)、各種保険料(厚生年金保険料等)での利用が多いといいます。

クレジットカードによる送金や支払いの場合、各カード会社のポイントも付きますし、月の出費が重なった際は、翌月以降の支払いとなるため、便利なシステムであるといえるでしょう。しかし、支払額に対する利用手数料(消費税込)は、1円~9999円で5.25%、1万円~2万9999円で4.73%、3万円~10万円で4.52%となり、若干高いのが課題となっています。

ただし、「弊社が提供するサービスについては、単純な送金ではなく、決済に近いスキームとなっており、他社との差別化は図れる」とNTTスマートトレードの担当者が説明するように、オンリーワンのサービスとして、今後の展開に注目したいですね。
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