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三毛猫ちゃんの基本情報……猫界のツンデレ代表!

猫界のツンデレ代表!? 浮世絵などによく描かれている日本古来の『和ねこ』の代表恪、三毛猫についてご紹介いたします。巷でも知られているとおり、三毛猫または二毛猫はほとんどがメスです。超簡単に分かる、なぜ三毛のオスが少ないかの理由も解説。

岩田 麻美子

執筆者:岩田 麻美子

ネコガイド

猫界のツンデレ代表!? 三毛猫ってどんな性格?

猫界のツンデレ代表! 三毛猫ちゃんの基本

凜とした顔つきが素敵な三毛猫ちゃん

浮世絵などによく描かれている日本古来の『和ねこ』の代表はやっぱり三毛猫。三毛猫とは白地にオレンジ色(茶色)と黒色の二色の毛が斑模様で入っている三色の猫のこと。この場合、オレンジ色の部分にはシマ模様が見えてもOKですが、黒色の部分は真っ黒でなければいけません。もし黒色の部分にシマ模様が見える場合は、シマ三毛となります。

巷でも知られているとおり、三毛猫または二毛猫(オレンジと黒のサビ猫など)はほとんどがメスです。ではなぜ、三毛猫のほとんどがメスであるか?を、超端的に謎解きしますと……。

染色体は基本ペアで、父親、母親からそれぞれひとつずつもらいます。これは、人間も猫も同じで、女はXX、男はXYと表します。オレンジ(O遺伝子)以外の毛色を決定する遺伝子は、常染色体上にありますが、オレンジだけは特殊で(伴性遺伝子)X染色体上にしかありません。
  • XXのメスは、OOとOoの2つのオレンジを持つことができます。OOだと茶色、Ooだと茶色と黒の二毛になります。
  • XYのオスのXにO遺伝子があった場合は、OYで茶色、oを持った場合はoYで黒になるという具合で、オスの遺伝子の上には茶色と黒の両方が乗っかるスペースがないため、二毛や三毛の色の猫は生まれないのです。まれに、オスの三毛猫がニュースになりますが、オスの三毛の子のほとんどはXXYという染色体異常です。
*説明を簡潔にするため、猫の模様(パターン)については省略しています。

というわけで、三毛猫の基本はメス猫。さてどんな猫ちゃんがいるかしら?
 
<目次>
 

美形でツンデレが三毛猫の基本

自分が可愛いことをしっかり自覚しているのが三毛猫。どんな表情で、どんな風に甘えたらいいか、飼い主のツボはしっかりおさえている賢い猫が多いです。
美景でツンデレが三毛猫の基本

美景でツンデレが三毛猫の基本

 

白三毛

白い部分が多い三毛を白三毛と呼びます。黒や茶色は混ざることなく、斑模様でバランスよく入っていると理想的です。
白三毛

白三毛

 

三毛の子はみんな三毛?

三毛猫の母親からは、必ず三毛猫が生まれるというわけではありません。この姉妹猫の向かって左は白黒で、右の子だけが三毛で生まれました。
三毛の子はみんな三毛?

三毛の子はみんな三毛?

 

長毛の三毛猫

三毛というのは毛の色柄の呼び名。毛の長い三毛も、もちろんたくさんいます。
長毛の三毛

長毛の三毛

 

黒三毛

白の面積が少なく、黒や茶色が混ざり合うように入ると黒三毛と呼ばれます。
黒三毛

黒三毛

平安時代に中国から渡ってきた猫は、元々日本古来の動物ではありませんが、日本で生活するうちに、和ねこと呼ばれるひとつのスタイルを確立してきました。しかし、戦後、海外から様々な猫が日本に入ってくるようになり、和ねこと洋ねこのmix化がすすみ、今では日本古来の和ねこの姿を見かけることができなくなってしまいました。

丸顔、小さめの離れた目と耳、ずんぐりむっくりで、手足は短め、曲がり尾とどこか、日本人に通じる部分がノスタルジーを感じさせる和ねこ。三毛猫の頑固で融通が利かず、気が強く、ゴーイングマイウェイ的なところは、和ねこ本来の性質に近いものを感じさせてくれます。

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※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。

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