ドイツ/デュッセルドルフ

デュッセルドルフ名物 アルトビール

ドイツはところ変わればビールも変わる地ビール天国。デュッセルドルフの地ビール「アルトビア(アルト)」は、上面発酵で醸造された個性派ビール。アルトビアをより美味しく楽しむための情報をご紹介します。

坪井 由美子

執筆者:坪井 由美子

ドイツガイド

醸造所で飲む生が最高!デュッセルドルフのアルトビール

bier1

デュッセルドルフの地ビール「アルト」。旧市街のブラウハウスでできたてを味わおう!

約6000種類ものビールがあるというビール王国ドイツは、ところ変わればビールも変わる「地ビールの国」。地方や街によって、その土地の歴史と生活に根付いた個性ある地ビールが製造され、愛され続けています。デュッセルドルフのご当地ビールといえば、琥珀色の「アルトビア」(略してアルト)。デュッセルドルフの旧市街には昔ながらのブラウハウス(醸造所兼酒場)がいくつもあり、作りたてのアルトを飲むことができます。

アルトビールは古いビール!?

bier2

伝統的な上面発酵の製造方法で作られるアルトビール。写真は「ウーリゲ」のビールタンク

アルトとはドイツ語で「古い」という意味ですが、ビールそのものが古いというわけではありません。冷却技術が無い時代から作られていたアルトビアの醸造方法は、高温で発酵させる上面発酵で、冷却機が普及してから作られるようになったラガーやピルスなどは下面発酵のビール。醸造方法が古い(アルト)ことから、アルトビアというわけです。

アルトビアのアルコール度数は約4.8%と日本の一般のビールとあまり変わりませんが、色も味もかなり個性的です。色は琥珀色で、ホップの苦みの効いたまろやかな味。深いコクがありつつも後味はすっきりしていて、ドイツの肉料理によく合います。

ブラウハウスで、わんこそばならぬ「わんこビール」体験

bier2

ブラウハウスではウェイターさんのあざやかなビールさばきも見もの。熟練の技です

アルトビアを飲むなら、旧市街にいくつもあるブラウハウス(醸造所兼酒場)がおすすめ。ブラウハウス独特の、がやがやとした楽しげな雰囲気のなかで飲むアルトは格別な味わいです。

注文の仕方は「アイン アルト ビッテ (アルトビールを1つください)」で、数によって太字の部分を変えればOKです。昔ながらのスタイルの店では、伝統的にウェイターはすべて男性なのがお約束。彼らは常にお代わりのグラスをいっぱい持っていて、飲み終えたと思ったらすぐに次のグラスが置かれます。そのすばやさはまるで「わんこそば」のよう。もう飲めない、と思ったら、コースターでグラスに蓋をしましょう。

デュッセルドルフのブラウハウスでは、アルトビアはどこでも一杯2ユーロ以下。250mlの小さめサイズなので、醸造所をはしごして飲みくらべてみるのも楽しいですよ。

alt

瓶入りアルトも美味しい

デュッセルドルフでは、スーパーや酒屋さんでも各醸造所のアルトビアを買うことができます。やはりブラウハウスで飲む方が雰囲気は盛り上がりますが、デュッセルドルフのアルトは瓶入りでも生ビールタイプのものが多いので(そのぶん賞味期限は短めですが)自宅でもフレッシュな美味しいビールを楽しむことができます。

 

 
旧市街のブラウハウス情報はこちら>>>世界一長いバーカウンター?! デュッセルドルフの旧市街

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます