自分にとって価値ある「お買い得」物件を見つけよう
誰が見ても「掘り出し物」といえる物件は、一般の個人買主の目に触れる可能性が低いことは前述の通りです。ただ、少し視点を変えると、自分にとっての
お買い得物件を見つけることはできます。つまり、「安くなる理由」がある物件は必ずしも掘り出し物ではないと指摘しましたが、そのマイナス点が気にならない人には、
安くて価値がある物件といえるでしょう。
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| 線路沿いと幹線道路沿い、どっちがお買い得? |
たとえば、一般には避けられるケースとして、
寺院に隣接しているために窓からお墓が見える物件があります。都心部でも港区などでは少なくありません。こうした例は「絶対にダメ」という人と「まったく気にしない」人の両極端に分かれます。後者のタイプで「普通より
前面が抜けているし、将来、別の建物ができてさえぎられる心配もない。
音も静かでいい」と選んだ人もいました。相場よりも安くなるケースが多いので、お買い得といえるでしょう。
以前、
線路沿いのため
騒音がネックで苦戦すると思っていた物件もありましたが、「前の住宅よりも条件が良く、駅に近いメリットが大きい」と購入に結びついたケースもあります。その人の前住居は、自動車の交通量が激しい
幹線道路の真横。「車は一晩中走るけれど、電車は夜間に止まるので静か」とのことでした。音環境は、慣れると気にならないという人は少なくないため、意外に狙い目といえるかもしれません。
買った後に振り返って気づく「掘り出し物」もある
前項のような「
ワケあり物件」でなくても、
自分だけの掘り出し物になる可能性もあります。たとえば、
超高層マンションでは、一般に夜景やランドマークの美しい方角に面した住戸に人気が集まり、価格も高くなります。通常は南向き住戸が一番高いのですが、北向き住戸の
眺望が良ければ、南向きよりも高額になる住戸も珍しくありません。つまり、南向きが相対的に安くなっているわけです。こうした物件の場合、眺望よりも
日当たりを重視する人にとっては、少しでも安く買える南向き住戸が掘り出し物になるといってもいいでしょう。
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| タワーマンションには掘り出し物が潜んでいる? |
また高層マンションでは、面積や間取りプランが同じでも、上層階よりも
低層階の住戸のほうが安くなります。超高層になるほどその格差は大きくなるわけです。しかし、立地の良さ、物件の
ブランド力、
充実した共用施設やサービスを利用できるというメリットは、低層階でも変わりません。さらに、物件全体が値上がりするときは、上層階よりも低層階のほうが、
値上がり率が高くなるという事実があります。分譲時には階数による価格差が大きいのですが、中古として出るときにはそれほど差がつかなくなるためです。
相場価格で買った物件でも、何年後かに周辺の物件よりも大きく値上がりし、「振り返ってみれば、
よい買い物をした」といえるケースもあります。買うときには意識しなくても、実際に生活を始めてみると、思いのほか住み心地が良い町であることを発見し、気に入って長く住み続けるという例もあります。これらのケースは、「
眠っていた価値を、時を隔てて掘り出して再評価する」という点で、文字通り「掘り出し物」の語源に近い存在といえるでしょう。
中古マンション選びには、このように将来的に
花開く可能性を見出す楽しみがあるといえるかもしれません。
物件量が多く、バリエーションが豊富な中古だからこそ、あなただけの掘り出し物が見つかるのではないでしょうか。