資産運用

米ドル定期預金で金利5.5%を狙う裏ワザ

米ドル定期預金の金利は現在、日本円の定期預金とほとんど変わらず、金利面ではうまみがありません。しかし、カンボジアで米ドル定期預金をすると、最大手カナディアバンクでは2年物で5.5%の金利がつきます。

午堂 登紀雄

執筆者:午堂 登紀雄

ニューリッチへの道ガイド

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米ドル定期預金で高金利を狙うならカンボジアへ!?

米ドルが一般的に使われているカンボジアでは、米ドル預金が思わぬ高金利で提供されている

米ドルが一般的に使われているカンボジアでは、米ドル定期預金が思わぬ高金利で提供されている

現在、米ドル定期預金の金利は日本円の預金とほぼ変わらず、金利面ではうまみがありません。

しかし、カンボジアで米ドル定期預金をすると、最大手カナディアバンクでは2年物で5.5%の金利がつきます。日本のSBIが出資しているプノンペン商業銀行では、なんと6.2%です。しかもプノンペン商業銀行はジャパンデスクを開設しており、日本人利用者を増やそうと積極的に取り組んでいます。プノンペン市内の日本人向けフリーペーパーにも広告を出しています。

というわけで私も先日、カナディアバンクで口座開設をしてきました。カナディアバンクでは、定期預金は1000ドル(約10万円)が最低預金額です。プノンペン商業銀行では500ドル(約5万円)でした。

口座開設にはビジネスビザが必要ですが、プノンペン商業銀行では観光ビザでも開設できるようです。普通預金口座(Saving Account)では通帳がありますが、定期預金口座(Deposit Account)は通帳がなく、預金証書のみです。なくすと大変です。

源泉税は年14%ですから、1000ドルなら、年間手取りが4730円。10万ドル(1000万円)で47万3000円。10年で473万円の金利収入なので、なかなか悪くないといえます。

高金利の裏には様々なリスクがあることに注意

高金利の背景は、インフレということもありますが、やはりソブリンリスクが高いからでしょう。また、住宅ローン金利も9.7%程度と高いので、お金を借りるのはしんどいけれど、預金は有利という、かつての日本のようなイメージです。

また、銀行の倒産リスクも日本の銀行よりも高いですから、中小の銀行に多額のお金を預けるのはリスクがあります。実際、もっと高い金利を謳っている銀行もありますし、「リエル」預金では年利10%ほどの定期預金金利を提示しているところもあります。国内最大手のカナディアバンクでも、リエル定期預金は2年物で8%でした。

ちなみにカンボジアの通貨は「リエル」ですが、一般的に使われているのは米ドルです。1ドル未満の補助通貨としてリエルが使われている、という感じです。だいたい4000リエルで1ドルという計算です。

まだオンラインバンキングができない環境なので、預金も引き出しもカンボジアに行く必要があります。オンラインバンキングが希望なら、ANZ(オーストラリア・ニュージーランド銀行)を選ぶとよいでしょう(カンボジアでは、ANZ Royalという名前です)。

そのほかにも、アゼルバイジャン国際銀行では米ドル定期預金で19%も金利がつくなど、世界には高金利の定期預金があります。しかしくれぐれも、詐欺的な話には要注意です。

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