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推薦入試突破のカギは「評定平均値」、面接、小論文

学科試験を課さず、主に書類審査と面接で合格者を決定する「推薦入試」。高校での成績や学業以外の活動を含め、志願者の総合的な能力が評価の対象となります。今回は推薦入試の3つのタイプと受験対策のポイントを紹介します。

執筆者:大坪 讓

成績やスポーツ、課外活動などを総合的に評価する人物本位の入試方式

説明画像

大学指定科目の評定平均値をまずは確認しておきたい

「推薦入試」とは、基本的に所属する高等学校長からの推薦を受けた志願者が受験できる入学試験です。選考方法は書類審査・面接が中心で、学業成績、学習意欲、生活態度などを基準として、総合的な能力に優れた学生を選ぶことを目的としています。

最近では有力な国立大学(たとえば東京大学など)も導入を予定しているなど、各大学とも多様化入試の一環で、人物重視で選考する推薦入試に力を入れる傾向が強まっています。推薦入試は、一部を除いて、国公私立を問わず、ほとんどの大学で実施されています。

選考に際しては、勉強だけでなく、部活動やスポーツなどの活動実績が総合的に評価されるほか、適性や人間性なども重視されます。成績については、大学や学部・学科ごとに高校での学業成績の基準(「評定平均値」)が設けられており、高校3年の1学期までの成績が評価対象となります。評定平均値とは、高1の1学期から高3の1学期までの5段階評価の評定(成績)を合計し、合算した科目数で割った平均値のことです。大学によって科目が指定されます。

AO入試ほどではありませんがスタートが比較的早く、一般入試に先駆けて2学期の初め頃から出願受付が開始されます。
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