学資保険/学資保険の返戻率を上げる方法

学資保険・こども保険の返戻率をアップさせる方法

学資保険やこども保険を利用すると、教育資金を確実につくることができます。支払った保険料に対して受け取れる総額の割合を返戻率もしくは受取率といいます。今回は人気の商品を例にとり、返戻率をアップする方法をご紹介します。

岩城 みずほ

執筆者:岩城 みずほ

学費・教育費ガイド

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学資保険の返戻率をアップさせるポイントとは?

学資保険の返戻率をアップさせるポイントとは?

教育資金を確実につくるのに役立つ学資保険・こども保険(以下、学資保険)。支払った保険料に対して受け取れる総額の割合を返戻率といいます(会社によっては受取率と呼ぶところもあります。返戻率・受取率についてはこちらもご参照ください)。返戻率は、会社や商品によって異なります。また、同じ商品でも設定する保険金額や条件によって変わってきます。

今回は、比較的返戻率が高くて人気のある商品をいくつか選び、返戻率をアップさせる方法を商品ごとにご紹介していきます。

「アフラックの夢みるこどもの学資保険」の返戻率をアップするには?

「アフラックの夢みるこどもの学資保険」は、高校入学の時に「学資一時金」を、大学入学時から4年間にわたって「学資年金」を受け取れます。学資年金開始年齢は、18歳と17歳の2タイプ。受取総額は120万円から1500万円まで60万円単位で設定できます。

さて、この商品の返戻率をアップするにはどうすればよいか、広報の方に伺いました。

「アフラックの夢みるこどもの学資保険」には、契約者が死亡したときにその後の保険料の支払が免除される特約のついたタイプ(保険料払込免除特則付)と、保険料払込免除特則なしのタイプがあります。より「貯める」を重視するなら、保険料払込免除特則なしのタイプです。ちなみに、保険料免除特約がない保険は「アフラックの夢みるこどもの学資保険」だけです。

「死亡保障は別途持つことで、より返戻率をアップできます。また、保険料払込期間を10歳にして全期前納払いにすると、さらに戻り率はアップします」とのこと。

「全期前納払い」というのは、契約時に、保険料払込期間満了までの年払保険料を一括で支払う方法です。一括で支払うことで前納割引率が適用されて、保険料が安くなります。

保険料払込免除特則付と保険料払込免除特則なし、さらに、返戻率アップのための全期前納払い、それぞれのプランで試算していただきました。

【試算条件】
  • 契約者 30歳男性
  • 被保険者(子ども) 0歳
  • 受取総額 300万円コース(基準学資年金額100万円)
  • 保険料払込期間 18歳(※全期前納払いは保険料払込期間10歳)
  • 学資年金受取開始年齢 18歳
  • 学資年金50万円を一時金で受取り、学資年金(250万円)を4年にわたって受け取る
■保険料払込免除特則付
  • 月払保険料 1万3190円
  • 払込保険料 284万9040円
  • 返戻率 105.2%
■保険料払込免除特則なし
  • 月払保険料 1万3030円
  • 払込保険料 281万4480円
  • 返戻率 106.5%
■全期前納払い(保険料払込期間10歳)
  • 全期前納保険料 252万5615円
  • 返戻率 118.7%
いかがでしょうか?かなり返戻率はアップしますね。

ちなみに、同じ条件で、保険料払込期間10歳で、保険料払込免除特約なし、月払いにした場合は、
  • 月払保険料 2万2420円
  • 払込保険料 269万400円
  • 返戻率 111.5%
です。比較的、教育費の負担が少ない10歳までに少しがんばって保険料を払い終えれば、返戻率を大幅にアップさせることができますね。

次のページでは、返戻率が高くて人気の「フコク生命の学資保険 みらいのつばさ」と「明治安田の学資のほけん」の返戻率をさらにアップする方法をご紹介します>>>

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