中国/中国の観光・世界遺産

モンゴル、首都ウランバートルと草原の楽しみ方

あのチンギス=ハンがモンゴル帝国を建国したのが1206年。その帝国は、圧倒的な騎馬隊の戦闘力を駆使してユーラシアに史上最大の帝国を作り上げました。それから800年余、モンゴル共和国となった今でも首都ウランバートルにはその歴史の記憶が多く散りばめられています。かつて男達が愛馬と共に駆け抜けた草原は21世紀の今もかわらずモンゴルの大地に広がっています!

中原 健一郎

執筆者:中原 健一郎

海外旅行ガイド

見渡すかぎりの大草原

かつてチンギス=ハンが駆け抜けたモンゴルの青い草原の彼方に悠久の思いを馳せる

かつてチンギス=ハンが駆け抜けたモンゴルの青い草原の彼方に悠久の思いを馳せる

かつて世界史上にさん然と輝く一時代を築き上げた民族は、今も必ずそれを精神的支柱にして暮らしています。ギリシャやポルトガル、それにリトアニア、マケドニアなどが好例だと思いますが、モンゴルなどはその最たる例と言えるのではないでしょうか。

スフバートル広場のチンギス=ハン像

スフバートル広場のチンギス=ハン像

これが一個人の話であれば過去にしがみつく小さな人間と言われかねませんが、一つの国家になった場合、それは強力なアイデンティティーとして永遠に民族を鼓舞し続けるのでしょう。その意味でも、チンギス=ハンはまぎれもないモンゴルの英雄です。

 
馬は草原の民の生活の足

馬は草原の民の生活の足

かつてチンギス=ハンが疾駆した大草原は、今もモンゴルに健在です! ウランバートルの町を一歩出れば、そこはもう見渡すかぎりの大平原、緑の大地です。町の中にも、ゲル(モンゴル式住居)があるほどです。

しかし、草原が草原でいられるのは短い夏のせいぜい2~3ヶ月くらい。冬の間はマイナス数十℃にまで気温が下がる酷寒の大陸性気候で、日本とは比べ物にならないほどの厳しい気候条件の中を人々は暮らしています。

この短い夏の間に、モンゴルの民は水を得た魚の如く無限の大地に馬を馳しらせ、本来の活気を取り戻します。そして多くの世界からの観光客が訪れるのも、またこの季節です。
馬に跨った羊飼いが家畜と共に暮らす。幾世紀も変わらぬ草原の景色

馬に跨った羊飼いが家畜と共に暮らす。幾世紀も変わらぬ草原の景色

ウランバートルへの行き方

チンギスハーン国際空港

チンギスハーン国際空港

首都ウランバートルへは成田からMIATモンゴル航空の直行便が週に2~5便運行されていますが、秋から冬にかけては大幅に減便されますので注意が必要です。夏には関空からも便があります。また、大韓航空のソウル乗り換えや、中国国際航空の北京乗換えも一般的ですが、大韓航空の場合はウランバートル到着が夜間(22時30分)になります(2013年10月26日まで)。

信頼できる迎えがある場合は問題ないですが、そうでなければ暗い草原の中をタクシーで市内に向かうことになります。特に女性は避けた方が無難でしょう。

 

バスの車内。スリに気をつけて!

モンゴルのバスの車内。混雑時はスリに気をつけて!

日中の到着であればバスで市内へ行く事も出来ます。ターミナルを出て少し左の方へ行った空き地から、バスは出発します。

MIATモンゴル航空ホームページ (英語)

 
旅情溢れる国際列車の旅

旅情溢れる国際列車の旅

また、北京からモスクワ行きの国際列車も途中ウランバートルに停車します(ウランバートル止まりもあり)。旅情を味わうにはこの上ない移動手段ではありますが、切符の手配、入手は飛行機に比べると非常に面倒です。

国境では警察による入念なチェックがありますので、ある程度中国語も操れる旅慣れた人の交通手段と言えるでしょう。

次は、町の中心スフバートル広場
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