株主優待/専門家おすすめの株主優待銘柄

株主優待投資でWキャピタルを狙う!注目銘柄4

株式投資には、値上がり益を狙う実践法と一定期間、株を保有して、その企業から配当や優待をもらいながら、気長に株価の値上がりを待つ方法の2つあります。株主優待と値上がり益の両方をゲットする方法を考えてみましょう。

木村 佳子

執筆者:木村 佳子

株式投資・カレンダー投資法ガイド

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配当や優待に重点をおいた「楽しい株式投資」のススメ

楽しい優待投資

楽しい優待投資

株式市場では毎日のように株価が上がったり下がったりしています。株式投資 を考えるとき、この株価の動きに注目して、リターンを得ようとするのはごく自然な流れだと思います。

でも、購入した株がその後、うまい具合に値上がりするとは限りません。買った後、急激に下がることもあります。そこが「上げ下げの変化率に注目して行う投資の難しさ」ですね。

買った株が値下がりすれば、株を保有している人は含み損を抱えます。売らなければ損が確定するわけではないとはいえ、保有中、あまり気分のいいものではありません。こうした状態に陥らないために、値下がりした時に買い、値上がりした時に確実に売るようにしたいのですが、ここにも難問があります。

・大きな流れでとらえた場合、最初の値下がりが「下げの入口の下げ」かもしれないリスク

・最適な売買タイミングを狙っているにもかかわらず、下げた時はもっと下がると思えて買えず、上げた時はまだ上がると思えてうまく実践できないリスク


この2点で、株式投資はプロセスで儲けても、結果的に大損している状態に陥りやすいのです。やめるにやめれず、株価の値上がりをひたすら待つ投資家は少なくありません。どうしたらこの状態に陥らないで済むでしょうか?

そこで配当や優待に重点をおいた「楽しい株式投資」を考えてみましょう。

株式投資には、前述のような値上がり益を狙う実践法と一定期間、株を保有して、その企業から配当や優待をもらいながら、気長に株価の値上がりを待つ方法の2つがあります。株式投資は今よりも業績が良くなりそうな企業を見極め、まだ安いうちに買うことがポイントです。とはいえ、そんな銘柄を見つけるのはたやすいことではありません。「今、業績がいい会社の株」を高値で買ってしまうケースも少なくないのです。

そこで「自分が好きな製品やサービスを提供している会社」「買った後、値下がりしても腹が立たない銘柄」を探して投資する方法も検討しましょう。最初から利益確定を急がず、日常生活でおなじみの製品やサービスから、自分の好きな会社を見つけ、配当や優待をもらいながら株価の値上がりを待つのです。

株主優待銘柄選びのポイントは?

・5年後も倒産しないで企業として存在していると思える会社を選ぶ(事業内容から想像してみましょう)

・買い増すことを前提に買いやすい価格帯(極端に高額でなければOK)の会社を探す。できれば買い増すことで優待特典がアップする会社。

・チャート月足や週足を見て、あまり上げ下げが極端でない会社の株を選ぶ

・悪いニュースより明るいニュースが多い会社から選ぶ

・一株純利益が極端に減ったり増えたりしていない会社から選ぶ(配当が安定して支払える能力があるかどうかは一株純利益の増減にかかってきます)


自分が欲しいと思う優待を実施している会社から選ぶ=注意したいのは優待目当てに株を買うのは本末転倒だという点です。あくまでも「これから会社の業績や企業価値が次第に増加する」と思える前提で「欲しい優待実施企業」から投資先企業を選択することが大切です。

たとえば、優待で1万円分の金券がもらえるA社に10万円投資したとしましょう。A社の企業業績が悪くなれば株価は1万円以上下がることもありますし、優待がなくなることもあります。すると、せっかく優待をもらっても株価の値下がりがそれを上回り、損してしまう展開もあり得ます。

こんなケースもあります。株価は派手な動きがなく、ほぼ、日経平均株価と連動している会社Bがあったとします。株価は1株で10万円で推移し、配当と優待は年間で合計すると4500円相当とします。仮に10年、B社を保有した場合、インカムは4500円×10回で4万5000円。株価が10年間一度も買い値を上回らないケースは少ないと思います。

10年間の間に4500円~4万5000円のインカムが得られる可能性があり、かつ、株価が上がった時に売れば、大儲けではなくても堅実な投資ができると思います。

為替や景気変動に強い内需型企業から選ぶ

配当は会社が一定期間に得た利益から株主還元として実施するものです。 従って、将来の業績次第で増減したり、無配になったりします。景気や為替変動に敏感な会社は配当の増減が比較的大きいといえます。基本的な設備投資を終え、安定的に製品やサービスを提供している会社の場合、極端に配当額が変わることは少ない点に注目しましょう。また、輸出型より内需型企業のほうが安定的と言えるでしょう。

こうしたポイントからふるいにかけた企業の中から株主優待実施企業を見つけると絞り込みやすいのではないでしょうか。

株主優待は自社製品などを年に1~2回(回数は各社で違う)送付するサービスです。安定株主になってもらえたらなどのニーズから実施企業が増え、今では上場企業の3社に1社は優待制度を採用しています。

自社製品やクオカード、お米券など内容は実施会社でまちまち。様々な工夫を凝らしている企業も少なくありません。たとえば、トピー工業(7231)では交通傷害保険、タキヒヨー(9982)は8月は自社関連商品、2月は抽選で10名に50万円分旅行券といったユニークな優待実施企業もあります。

各社でどんな優待を実施しているかはインターネットやマネー誌、会社四季報、日経会社情報巻末などで調べられます。最近では女性誌やテレビなどでも特集される機会が増えていますね。

株主優待が届く時期は?

さて、配当、優待は各社が定めた権利確定日の株主名簿に基づき、株主総会後に送付されます。

実際に手元に届くのは、特に会社が明記していない場合、権利確定日から3~4か月後あたりが目安になります。3月末本決算、9月末中間決算に権利確定日を設けている会社なら、6~7月、中間期は株主総会がないので12月には届くケースが多いようです。ちなみに決算期や権利確定日は各社まちまちなので、複数銘柄に確定日をずらして投資すると年2回実施の3社なら2か月に1度、6社なら毎月のように配当や優待を得られることになります。(これが私が提唱しているカレンダー投資法の考え方です)

このように好きな優待をもらいながら、保有中、手持ち株のどれかが値上がりすれば売却すると決めておけば大損もしにくいのではないでしょうか。保有期間中に先行きの業績に信頼感が持てなくなったと感じる銘柄が生じたら、儲け株と一緒に売却して現金を回収し、また、新たな銘柄を買いなおします。

個人投資家向け企業IRセミナーに出かけてみよう!

優待の実物を見せてくれる企業セミナーの開催もあります。企業の中身についての説明も詳しく聞ける個人投資家向け企業IR説明会に申し込むといいでしょう。株主でなくても入場できるセミナーで、上場企業が会社の中身を説明するために開催するものなので気軽に参加することができます。

今ではこの個人投資家向けIRセミナーは全国各地で開催されていますから、インターネットで「個人投資家向けIR説明会」で検索すれば、お近くでの開催を見つけられると思います。自分の好きな優待を実施している会社、先の見通しに信頼感を持てそうな企業が見つかったら、まずは少額で投資し、配当や優待を得ながらじっくり値上がりを持ってみましょう。 

これからチャレンジしてみたい優待銘柄は?

最後に、今後注目の銘柄をご紹介します。

★稲葉製作所(3421)
7月末・1月末が権利確定。100株以上保有なら7月は地域特産品(3品)、自社オリジナル図書カード(2000円相当)の4品の中から1品選択。1000株以上保有であれば1月に優待も。

★ドクターシーラボ(4924)
1月は優待権利確定、7月は配当権利確定と交代交代。1株なら1月末日権利確定で1万円相当自社商品。

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