住宅リフォーム/マンションリフォーム

人気の築古マンション!リフォームはここに注意

中古マンション購入+リフォームで理想の住まいを作るというスタイルが定着しつつある中で、最近特に築年数が古いマンションが人気です。そんな築古マンションならではのリフォームの注意点を、見逃さないようにしなくてはなりません。

尾間 紫/Yuu

執筆者:尾間 紫/Yuu

リフォームガイド

中古マンション購入+リフォームで理想の住まいを作るというスタイルが定着しつつある中で、最近人気なのが築年数が古いマンションです。しかし築古マンションならではのリフォームの注意点があることも、見逃さないようにしなくてはなりません。
 

築15年超の中古マンションを購入+リフォームするというスタイル

中古マンション購入+リフォームなら、理想の住まいを手に入れやすい。

中古マンション購入+リフォームなら、理想の住まいを手に入れやすい。

築年数が古いマンションの人気が高まっています。公益財団法人東日本不動産流通機構によると、首都圏における2012年のマンション成約数の20%以上が築30年を超える古い物件で、築15年超の物件を購入する割合も年々増えているとのこと。

築古マンションの魅力は、交通の便がよく、面積にゆとりがある物件も手ごろな値段で手に入れやすいところです。築15年超の中古マンションを購入+リフォームするスタイルなら、よりリーズナブルに理想の住まいに近付くことができるでしょう。

しかし築年数が古いマンションをリフォームする時には、設備や配管の問題だけでなく、プランにも築古ならではの注意点があります。今回は、築古マンションでのリフォームの際に、注意しておくべきポイント、築古ならではのプランをご紹介します。
 

築古マンションでは水まわりリフォームの予算を見ておこう

水まわりリフォームのタイミングは築20年程度ですから、購入時点ですぐにリフォームのタイミングにあることも少なくありません。浴室やトイレなどは傷みや汚れが気になることも多いですから、水まわりが新築当時のままの場合は、リフォームの予算を見ておきましょう。
 
築30年の中古マンションのユニットバス。錆びが進んでいて穴が開き、少し水漏れがしていた。すぐに補修か交換リフォームが必要。

築30年の中古マンションのユニットバス。錆びが進んでいて穴が開き、少し水漏れがしていた。すぐに補修か交換リフォームが必要。

 
上記マンションのトイレ。陶器なので十分に使用はできるが、こびりついた汚れが気になるところ。

上記マンションのトイレ。陶器なので十分に使用はできるが、こびりついた汚れが気になるところ。

 

築古マンションでは水まわりの移動ができないことも

築古マンションの場合、配管の問題で水まわりの移動が限られたり、中には全くできないケースもあります。水まわりを移動するためには、排水管の経路がポイントです。
 
築30年の中古マンションのキッチン。形は古いが表面はキレイに使われている

築30年の中古マンションのキッチン。形は古いが表面はキレイに使われている

 
上のキッチンを取り外したところ。給排水管がよく見える(撮影:一級建築士事務所 OfficeYuu)

上のキッチンを取り外したところ。給排水管がよく見える(撮影:一級建築士事務所 OfficeYuu


上の写真は築30年のマンションのキッチンの様子です。このマンションは、床下に空間が無いため、キッチンを移動したい場合は、排水管の勾配を取るために床の高さを上げる必要があります。そうなれば、その分天井高が低くなります。

水まわりの移動距離は排水管の経路次第なのですが、排水管がコンクリートの中に埋め込まれていたり、床下の空間が狭くて勾配が取れなかったりすると、水まわりのリフォームプランが限られますのでシッカリ確認しましょう。分からない場合は、リフォームの専門家に同行してもらって下見をしておくと安心です。

次のページは築古マンションでのリフォームで見落としがちなポイント、玄関ドアの問題点、最近注目のリフォーム方法をご紹介します。
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