学習塾・個別指導塾/学習塾・個別指導塾の活用法

塾を賢く利用! 親ができるカンタン活用術

家計のなかでも大きな割合を占める塾の学費。塾を賢く活用している家庭は、その学費を何倍にも生かしています。親のひと手間が、子どもの学力を伸ばします。中学・高校受験に詳しく、6つのさまざまなタイプの塾で生徒を指導してきたガイドが、「賢い塾の活用術」をお伝えします。

西村 創

執筆者:西村 創

学習塾・個別指導塾ガイド

塾に電話して、子どもの指導状況と今後の計画を尋ねる

1カ月に1回、塾に電話しましょう。

1カ月に1回、塾に電話しましょう。

1カ月に1回くらいの頻度で塾に電話して、「子どもの現在の課題」を具体的に聞いてみてください。塾によっては「回診電話」といって、毎月1回、家庭に電話報告をすることをスタッフに義務づけているところもあります。いずれにしても、各科目の課題を「具体的に」聞き出すことがポイントです。その内容をメモしておくといいです。次に、「その課題をどのようなスケジュールで克服するように考えているか」について聞きます。これも忘れずにメモしておきます。

そして1カ月後。前回と同じ担当講師に、「課題の克服状況、指導スケジュールの進行状況」について聞いてみてください。子どもの学習状況について、塾の講師、通っているお子さん本人と認識を共有しましょう。子どもに対しても、塾に対してもやきもきせず、穏やかな気持ちでお子さんを見守れるようになります。塾の講師も今まで以上に、お子さんの指導スケジュールを具体的に意識することになります。

ちなみに電話をするのに最適な時間帯は、平日午後の2時から午後4時か、9時半以降。講師は夜に授業があるので、勤務時間が午後からになります。夕方からは授業準備や、生徒対応が始まるので忙しくなります。日中は仕事をしていて昼過ぎに電話ができない場合は、授業が終わる夜の9時以降に電話すると、講師もゆとりをもって対応できます。

習ってきたことを子どもに聞く

学習した内容を覚える、最もいい方法があります。それは誰かに「教える」ことです。教えることで、学習の効果が得られるのは聞き手だけではありません。むしろ、教える方がより学習効果を得られるといっていいでしょう。教えるには、その内容を頭の中で整理し、理解するためのポイントを絞ったり、強調する必要もあります。そして教えることで、その内容を印象的なものとして、教えている本人の記憶に残るのです。ですから、塾で習ってきた内容を子どもに定着させるには、ひとことこう言えばいいのです。

「今日はどんなこと習ったの?」

子どもはたいてい、勉強を教わることにあまり積極的ではないですよね。でも、自分の知っていることを聞かれると、得意気に話します。塾から帰ってきたお子さんに質問するのを習慣にするだけで、学習効果が倍増します。

塾に自習に行かせる

塾に行くのは授業がある日だけだと思っていませんか。成績が上がる生徒の共通点は、塾での自習時間の多さです。家で、なかなか勉強しない我が子を勉強させようと思ったら、とにかく塾に送り出してしまうといいですよ。静かで娯楽もない状況であれば、集中して勉強するしかありません。学校や塾で出された宿題をやるのもいいですし、やることがわからなければ、何をやるのがよいのか、講師に聞けばいいのです。お子さんにふさわしいプリントなど用意してくれるはずですよ。

勉強していて、わからないところが出たら、すぐに質問できるのもメリットです。講師は頼られると嬉しいものです。遠慮なく質問できるようになるといいですね。塾で自習するのが習慣になると、最初は自分からなかなか質問できない子どもでも、やがて積極的に質問できるようになっていきます。

これからは、お子さんに「勉強しなさい!」と言うかわりに、「塾に自習に行ったらどう?」と提案してみてはどうでしょうか。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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