ペットの飼育が可能なマンションのこと。従来のマンションはペットの飼育を禁止しているケースがほとんどだったが、昨今のペットブームとマンション供給ラッシュとがあいまって、ペット可マンションの比率がこのところ急上昇している。不動産経済研究所の調査では2003年に首都圏で供給されたマンションのうちほぼ半数がペット可だった。
ペット可マンションとひと口に言っても、仕様は一律ではない。グルーミング室や足洗い場などペット専用施設を整備したマンションもあれば、特別な設備はなく管理規約でペット飼育を認めているだけという例もある。
ペットが嫌いな人にとってペット可マンションは好ましくない物件かもしれないが、逆にあえてペット可マンションを選ぶという方法もある。例えばペット可マンションの中には、ペットが乗っていることを示すサインの付いたエレベーターが設置されているケースがある。そうしたエレベーターがあればペットと鉢合わせすることもなく、ペット嫌いでも快適に過ごせるだろうというわけだ。むしろペット飼育を禁じているのに隠れて飼っている人が多いマンションに比べれば、ずっといいかもしれない。
ただし、ペット可マンションでペットにまつわるトラブルが解消するかというと、そうとはいかなそうだ。ペット飼育に必要なのは設備や管理規約よりむしろ、飼い主のマナーだからだ。ペットの飼い主と飼わない居住者とがうまく共存しているマンションでは、飼い主同士が「飼い主の会」といったものをつくり、積極的に情報公開したり、ほかの居住者からのクレームを受け付けるなどして、トラブルを未然に防ぐ努力をしているという。
新築マンションでそうした取り組みが行われるかどうかを見分けるのは難しいが、物件によっては管理会社が飼い主同士の交流をサポートしてくれるケースもある。そうしたマンションなら入居後のトラブルも少ないかもしれない。
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