貯蓄/性格で違う貯蓄の方法

めざせ300万円!独身男性30歳が貯蓄を増やすには?

お金についてのお悩みは、人それぞれ。そこで、今回は実際に「貯蓄が増やせない」と悩んでいる方に登場していただき、問題点と貯蓄方法についてアドバイスをしたいと思います。独身男性30歳、会社員の方にご登場いただきました。

西山 美紀

執筆者:西山 美紀

貯蓄ガイド

  • Comment Page Icon

貯金が少ない人の悩みにアドバイス

会社員の斉藤さん(仮名・独身男性・30歳)の悩みは、貯蓄が約80万円と少ないこと。万一病気をしたり、今後結婚をしたりする可能性を考え、貯蓄を増やしたいけれど、「どれくらい貯めたらいいかがわからなくて不安」だといいます。そこで、斉藤さんの問題点を探り、貯蓄に向けてアドバイスをしました。
 
万一のときに、安心できる貯蓄をを準備しておきましょう。

万一のときに、安心できる貯蓄をを準備しておきましょう。


■プロフィール
斉藤大和さん(仮名・30歳・一人暮らし)
  • 仕事:マスコミ関係・正社員
  • 月収手取り:25 万5000 円
  • ボーナス:年間20万円
  • 現在の貯蓄額:80万円

■斉藤さんの悩み
  • 万一病気になったときにどれくらい貯蓄が必要か
  • 今後結婚する場合、どれくらい貯蓄しておいたほうがいいか
 

月4万円の外食費をどう減らすかがポイント

手取り25万5000円で4万円を貯蓄する斉藤さんの収支は?(クリックで拡大します)

手取り25万5000円で、4万円を貯蓄する斉藤さんの収支は?(クリックで拡大します)


斉藤:いま貯蓄が80万円なので、不安なんです。実は2年前から、ようやく毎月4万円貯めるようになりまして……。

西山:毎月4万円! 一人暮らしで手取りの15%貯めているのは素晴らしいと思いますよ。ただ、ご心配されているように、貯蓄はもう少しあると安心ですね。

病気のリスクに加え、突然会社を辞めることになったり、転職したりという可能性に備えて、できれば手取りの1年分が理想ですが、少なくてもまずは手取りの半年分は貯蓄しておきたいです。斉藤さんは手取りが25.5万円なので、半年分だと150万円程度です。

斉藤:そうですか……。仕事で人付き合いが多く、時間が不規則なので、外食費4万円、交際費3万円の他に、仕事の資料として趣味娯楽費3万円が多いですかね。でも、なかなか減らせなくて。健康のために自炊はしたいけど、外食8割、自炊2割になっています。

西山:お仕事柄、交際費と趣味娯楽費は必要だと思うので、保留にしましょうか。外食費4万円は、半分の2万円程度に減らせるかもしれません。健康の面からも、外食と自炊を半々、ゆくゆくは外食2~3割、自炊7~8割を目指したいところです。

斉藤:疲れていると、家に帰って自炊する気がおきなくて……。

西山:例えば、休日に多めにご飯を炊き、多めに作ったおかずを冷凍しておき、家に帰って電子レンジで解凍するだけにしておく、という手もありますよ。週末にちょっと頑張れば、平日は思ったほど面倒に感じないかと思います。これで毎月さらに2万円貯蓄できれば年間で24万円、4~5年間で100万円の貯蓄アップになります。

斉藤:そうですか、それならできるかも。次の週末にトライしてみようと思います。
 

貯蓄80万円で突然病気になったらどう対応する? 結婚資金はどう貯める?

斉藤:心配なのが、もし病気になったら収入が途絶えてしまうこと。両親も高齢で貯蓄がなく、頼れる人がいません……。

西山:病気になってお金がかかっても、安心な制度が2つあることをご存じでしょうか。1つめが「高額療養費制度」。一般的な収入の方なら、健康保険適用範囲であれば、病院への支払額がたとえ100万円でも、出費が約9万円に抑えられます(ただし差額ベッド代や食事代など、健康保険適用外の費用は支払いが必要)。

2つめが、会社員の方が病気やケガで会社を休んだ場合、条件を満たせば健康保険からもらえる「傷病手当金」。会社を連続して休んで、4日目から1日につきお給料の3分の2相当額が支給されます(支給期間は最長1年半)。お給料の3分の2程度を1年半もらえるのであれば、安心ではないでしょうか。

斉藤:そんな制度があるんですね、ちょっとホッとします(笑)。それと予定はないですが、今後結婚するとしたら、結婚式の費用も気になります。

西山:結婚式には、ご祝儀やお祝いを差し引いても、100万円~300万円程度はかかります。豪華な式にするか、ご両親からの援助があるか、お相手が半分くらい結婚資金を出せそうかなどによって異なりますが、200万円程度は用意しておきたいですね。

斉藤:なるほど、やはり100万単位で必要なのですね。今は普通預金の口座しかないのですが、何かいい預け先はありますか?

西山:今は超低金利時代ではありますが、ネット銀行がおすすめです。メガバンクに比べれば定期預金の金利が少しだけ高いのと、貯蓄専用口座として活用できるからです。普通預金にお金を入れっぱなしだと、うっかり使ってしまうことはありませんか? まずは貯蓄専用口座をつくって、別に分けておきましょう。

最近はメガバンクなどから、ネット銀行に毎月定期的にお金を移す「自動入金サービス」というものもあります。ソニー銀行や住信SBIネット銀行、ジャパンネット銀行、じぶん銀行などで取り扱いがあり無料でできるので、毎月5万円くらいを積み立て感覚で移してもよいと思います。

また、”投資”の話題も耳にするかもしれませんが、まずはお給料の半年分(150万円)が貯まってから考えましょう。

手取り半年分の150万円+結婚資金の200万円=合計350万円を目指して貯めていきたいですね。現在80万円の貯蓄があるので、およそ300万円。毎月5万円を貯めていけば、5×12×5=300なので、5年で達成できます。
 

斉藤さんへの3つのアドバイス

1)イザというときには、高額療養費制度と傷病手当金がある
2)まずは手取りの半年分、150万円を目標に貯めよう
3)ネット銀行などで、貯蓄専用口座をつくろう

【関連記事をチェック!】
【編集部からのお知らせ】
・「家計」について、アンケート(2024/4/30まで)を実施中です!

※抽選で30名にAmazonギフト券1000円分プレゼント
※謝礼付きの限定アンケートやモニター企画に参加が可能になります
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます