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目的に応じて使い分ける譜面作成ソフト

みなさんは、楽譜作成をどのように行っていますか? DAWの譜面作成機能を使っている人、専用ソフトを使っている人、手書きの人などそれぞれだと思いますが、この辺の事情を整理してみましょう。

藤本 健

執筆者:藤本 健

DTM・デジタルレコーディングガイド

出版業界のスタンダード、Finale

Finale

業界デファクトスタンダード、Finale

譜面作成ができるソフトというのはいろいろなものがあります。DAWを使っている人であれば、それを使うのが手っ取り早いところでしょう。CubaseでもLogicでもSONARでも、とりあえず譜面を印刷する機能は搭載されていますから、簡単な譜面であればそれで作ることは可能です。

ただ、自分の思うとおりの譜面にしたいとなると、DAWのものだと、かなり制約があるのも事実です。音符は並べられるけれど、各種記号類が入れられない、繰り返し記号が使えない、うまく歌詞が入れられない……。やはりDAWはレコーディングし、MIDIでの再生を行うデータを作成することが目的で、譜面機能は二の次、三の次というのが実情ですから、あまり多くを期待することはできないのです。

その一方、MIDIシーケンス機能は音程の確認ができる程度だけれど、とにかくとにかく譜面印刷を目的にしたソフトがあります。中でも歴史があり、著名なのがFinale(フィナーレ)というソフト。先日、DTMステーションで「出版用の楽譜はFinaleで作られている!」という記事を書きました。ここでは出版用の譜面作成を行うプロダクションに取材してきたのですが、DTMというよりもDTPソフトなんですね。

譜面作成における自由度が非常に高く、数多くのフォントも備えているので、美しい譜面を確実に作り上げることが可能なのだそうです。

Finaleのほかに、楽譜作成のためのソフトとして人気が高いのがSibelius。こちらは、FinaleほどDTP的ではなく、ミュージシャンが音符などのデータを入力していくと、比較的自動でキレイな譜面に仕上げてくれるようです。どちらが自分に向くかは目的によって検討してみるとよさそうです。

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出版用の楽譜はFinaleで作られている!

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