分譲マンションレポート/山本久美子の分譲マンションレポート

【取材レポート】オーベルグランディオ吉祥寺 I

三鷹市の「牟礼団地」といえば、このエリアではよく知られた、昔からある公団の団地。その建て替えプロジェクトのうち、分譲マンションの販売を大成有楽不動産が始めました。団地はどのように生まれ変わるのか、マンションはどういったランドプランになるのか。気になって、現地とモデルルームを見学してみました。

山本 久美子

執筆者:山本 久美子

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都内初の公団団地「牟礼団地」の建て替え
広大な敷地内には公園や里桜を

団地説明

牟礼団地の誕生について記載したモデルルームの案内パネル

「牟礼団地」は、昭和31年、当時の日本住宅公団が東京都内で初めて建設した、分譲住宅と賃貸住宅が共存する公団団地です。高度成長期の住宅不足に対応して誕生しました。当時としては新しいライフスタイルを提案したプランを採り入れ、スターハウス(星形住宅)といわれる1フロアに3戸の角住戸は配置された住棟を建てるなどの斬新なデザインでも注目を集めました。

年月を重ねた牟礼団地は、団地として成熟する一方で、建物や設備が老朽化したため建て替えることになりました。都市再生機構(UR)がプロデュースする「牟礼団地総合再生プロジェクト」のうち、平成18年までに賃貸住宅棟(UR賃貸住宅)の建て替えが終わっています。

総開発面積約4万1000平米(東京ドーム3.1個分の広さ)には、UR賃貸住宅のある南側と今回の新築マンションの建つ北側の間に、牟礼団地の顔となっていた里桜を沿道に植樹した道路を通し、その中央両側に2つの公園を設けるなど、緑豊かな街づくりがコンセプトになっています。
開発計画

モデルルームに展示されている、現地の開発計画のパネル


今回販売された「オーベルグランディオ吉祥寺 I」は、総戸数177戸(販売戸数131戸、販売対象外46戸予定)です。さらに北側のエリアは、今回のマンションが竣工した後に、大成有楽不動産によって、もう一棟新たな分譲マンションが開発される予定です。

吉祥寺駅からバスで13分
静かな住宅街で商業施設や学校、病院も近くに

ガイドの山本は、東京都区部の城西エリアで生まれ育ったので、「牟礼団地」という昔ながらの公団の団地があることは知っていました。しかし訪れてみたら、団地という印象よりも、緑の多い変化のある街並みが形成されていて、ちょっと驚きました。

まず、吉祥寺駅からバスで13分、終点の牟礼団地に到着しました。バスターミナルもきれいに整備されていて、三鷹行と吉祥寺行のバスが待機していました。バスターミナルの目の前が、マンションの工事中の現地です。現地のある北側はまだ開発途中ですが、UR賃貸住宅の南側は、公園(牟礼さくら児童遊園)も既に整備されていて、街並みが整ってきています。
バスターミナル

整備されたバスターミナル

現地

バスターミナルの目の前が現地。


建て替えプロジェクトのメリットのひとつが、周辺環境にあります。少し歩くと西友やいなげや、病院や小中学校などがそろっています。以前からある生活に必要な施設などが利用できる点は、安心材料になるでしょう。また、近くに日本無線の三鷹製作所がありますが、周辺は住宅街なので静かで車の交通量もほとんどありません。子育てに向く住環境だと思いました。

>次ページからは、マンションの全体像や住戸プランについて詳しく見ていきましょう。
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