台北/台北のグルメ・レストラン・屋台

魚スープが名物の小吃店、阿婆魚羹/台湾・九分

食べ歩きが楽しい九分で半世紀以上も店を構える老舗。名物の魚のスープをはじめ、庶民的な味が楽しめます。

古屋 江美子

執筆者:古屋 江美子

旅行ガイド

地元の人に愛され続ける九分の老舗、阿婆魚羹

阿婆魚羹

店頭の大鍋で作られている名物スープ「魚羹湯」

阿婆魚羹

大きなテーブル以外に壁沿いの長テーブルも

首都・台北からバスなどで約1時間半の九分(分はにんべんに分)は、『千と千尋の神隠し』の舞台になったともいわれる、レトロな街並み(九分老街)が日本人にも人気。細い路地の両脇には土産物や食べ物を売る店が軒を連ね、連日大賑わい。気軽に食べられるB級グルメが多く、あれこれつまみながらそぞろ歩きするのが定番の観光スタイルです。

そんな九分老街でもっとも有名なお店のひとつが「阿婆魚羹(アーポゥ・ユイゲン)」。老街の入口、舊道口(セブンイレブン脇)から入ってすぐ左側。ちょっとした軽食やおやつ、いわゆる小吃(シャオチー)を出す店です。 

1950年代から店を開けている、九分の人なら誰もが知る老舗。九分が今のように観光地として賑わいだしたのは、1989年制作の台湾映画『悲情城市』の舞台になって以降。それよりずっと昔から九分の発展を見守ってきた貴重なお店です。

 

名物料理は魚のスープ

阿婆魚羹

「魚羹湯」。素材の旨味が溶け出たナチュラルな味わい

阿婆魚羹

見た目も楽しい「五味粽合魚丸湯」

この店で食べるべき名物は、なんといっても魚のスープ「魚羹湯」(45元、約150円)。新鮮なサメなどの魚のすり身に小麦粉をつけて練り、鍋で煮たもの。すべて昔ながらの手作りです。魚や豚の骨で出汁をとったやさしい風味のスープは少しとろみがあり、自家製のラードと油葱(揚げネギ)が甘味をプラス。すり身のほどよい弾力もたまりません。

また、5種類の魚団子が入った「五味粽合魚丸湯」(50元、約170円)もボリューム感のあるひと品。スープのほかに麺やご飯ものも充実しており、つまみ感覚で食べられる小皿料理もあるので、気軽なランチや軽食にぴったりです。

 

<DATA>
■阿婆魚羹 (アーポゥ・ユイゲン)
住所:台北縣瑞芳鎮基山街9-11號
TEL:2497-6678
営業時間:8:00~17:00(週末は18時まで)

※1台湾元=3.3円で計算しています(2013.4)
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
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