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新学期にそろえておきたい参考書・問題集(国理社)

まもなく新学期を迎えるこの時期にそろえておきたい、ガイドがオススメの参考書や問題集の紹介、国語・理科・社会科編です。また、こうした教材を上手に活用する勉強法についても合わせて紹介します。

伊藤 敏雄

執筆者:伊藤 敏雄

学習・受験ガイド

国語編

■中学国語 出口のシステム読解(基礎~中級レベル)
読解の基本ルールが学べる「出口のシステム読解」

読解の基本ルールが学べる「出口のシステム読解」

「国語にも公式がある」がキャッチフレーズ。国語読解のカリスマ的存在の出口汪氏による中学生向けの読解力を身につけるための参考書。

国語を論理的に読むとはどういうことでしょうか。「論理=同じことの繰り返し」と出口氏が主張するように、論説文は、筆者が言いたいこと(=論理)の繰り返しでしかありません。その筆者の言いたいことを、「筆者の言いたいこと=具体例」「筆者の言いたいこと=体験・エピソード」「筆者の言いたいこと=引用」「筆者の言いたいこと=比喩」と重ね合わせて読むことで、論理的に読みとることができます。

今まで国語をなんとなく読んでいた人が、論理的に読む力をつけるのに最適です。

社会科編

■中学歴史をひとつひとつわかりやすく。(基礎レベル)
中学校の歴史をていねいにおさらいしてくれる「中学歴史をひとつひとつわかりやすく。」

中学校の歴史をていねいにおさらいしてくれる「中学歴史をひとつひとつわかりやすく。」

歴史が苦手な子の特徴として、各時代のイメージがわかないというのがあげられます。奈良時代は仏教の時代、平安時代は貴族の時代など、基本的な事がらからおさらいすることが、苦手克服の第一歩です。細かいことはさておいて、大まかな歴史の流れを理解しましょう。

そのためには、難しい問題集よりは、まずは簡単な問題集を解くようにしましょう。そして、問題集の解き方としては、問題を解いて答えを書き込む前に、“読む”ようにしましょう。

例.(  )天皇が東大寺を建てる →「聖武天皇が東大寺を建てる」

このように、空欄のまま、空欄を埋めるように声に出して読みます。わからない場合は、答えを見ながらでも構いません。このように、空欄のまま問題を読むことを繰り返し、基本的な事がらを理解したら、今度は実際に問題集に答えを書き込んで解いてみます。

解いた後は、もちろん、赤ペンで答えを書き込まず、間違えた問題に「×」をつけておいて、後でノートなどに間違い直しをしましょう。

理科編

■図でわかる中学理科1分野[物理・化学]、2分野[生物・地学](中級レベル)
図を転写して理解を深める「図でわかる中学理科1分野」

図を転写して理解を深める「図でわかる中学理科1分野」

図とていねいな解説でわかりやすくまとめられた参考書。とはいえ、問題数は少な目なので、あくまでも参考書程度にとどめ、学校や塾で使用している問題集と合わせて活用すると効果的です。

理科で大切なことは、参考書を見て覚えようとするのではなく、ノートに転写(=本書の図を写すこと)して理解することです。写した図を元に、色ペンなどで解説を加えて、ノートに自分独自の参考書を作るつもりで取り組むと、より理解が深まります。自主学習の一環として「まとめノート」を作るのも効果的です。

終わったら、その単元の問題集を解くようにしましょう。もちろん、間違い直しも忘れずに。
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