図鑑/小学生におすすめの図鑑

新しい視点が詰まった名著『小学館の図鑑NEO 人間』

小学館の定番シリーズ『小学館の図鑑NEO』。お父さんやお母さんが子供のころに読んでいた図鑑とは様変わりし、現代的な視点が盛り込まれています。中でも秀逸なのが「人間」の図鑑。体のしくみについてだけでなく、心のメカニズムや発達、文化人類学的考察まで、「人間」についての壮大なテーマを扱っている名著です。

執筆者:岡本 なるみ

お子さんの小学校入学を終えて一息つかれているお母さん。そろそろ、図鑑をひと揃え買ってみようかと思っておられる方も多いと思います。本屋さんには立派な図鑑がズラリ。どれを買ったらいいかしら……とお悩みの方に、定番の図鑑シリーズをご紹介していきます。

「小学館の図鑑NEO」シリーズの新しい視点がつまった
『人間—いのちの歴史』

今回は、図鑑の老舗・小学館が出版する人気シリーズ、「図鑑NEO」のシリーズの中でも、秀逸な一冊「人間—いのちの歴史」についてご紹介します。
小学館の図鑑NEOシリーズは、図鑑の定番「植物」「動物」「昆虫」「恐竜」などだけでなく、「くらべる図鑑」などのテーマ編や、小さい子向けの「プレNEO」シリーズなど、新しい切り口で現在もどんどん刊行を続けていますが、そんな中で、定番ながらも、新しい視点がもっともよく表れているのが「人間—いのちの歴史」の巻です。

子どもたちにとって、「どうして髪の毛は伸びるの?」「なぜ悲しいと涙が出るの?」など、体のしくみについての疑問はとても身近なものです。目のしくみ、耳のしくみ、消火器や血液の循環など、生命を維持するためにヒトの体はどうなっているのか、図鑑の大きなテーマの一つですよね。
皮膚のしくみの誌面

皮膚のしくみ(小学館の図鑑NEO「人体」より)


NEOの「人間」も、そういった「しくみ」について、詳しく図解されています。また、細胞のしくみや、赤ちゃんが生まれるまで、男性と女性の違い、ヒトとチンパンジーのちがいなども、「人間」図鑑としては抑えておきたい基本でしょう。

私たち親の世代が子供のころに読んだ図鑑は、せいぜいこのあたりまでだったのではないでしょうか。でも、この本には、そのあとに「心と体の成長」「大人って何?」「さまざまな心」といった項目があり、現代の世の中を反映した新しい視点が提示されています。
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