手紙の書き方・文例/敬語の使い方

○○と申します!電話やメールで使える名乗りの方のビジネスマナー

「○○と申します」など、自分の名前を名乗るマナーというのもさまざまです。メールや電話、様々なシーンで自分の名を名乗ることがあると思います。たとえば電話を掛ける際などいつでも同じ表現を使ってしまいがちですが、ときにはよそよそしい感じをもたれてしまうことも。名乗りのマナーは場面に合わせて上手く使い分けましょう。

井上 明美

執筆者:井上 明美

手紙の書き方ガイド

「○○と申します」は正しい? 名乗り方の敬語マナー!

「○○と申します」は正しい?

名前を名乗る場面にも様々ありますが、相手との面識の有無などに応じて時には使い分けましょう

自分の名前を名乗る場面というのもさまざまです。電話や打ち合わせ、会合などのほかにも、手紙の中で名乗る・自己紹介することもありますね。さて、そのような場合によく使う言葉に次のような表現があります。

「井上明美と申します」

電話や留守電でもこの例は多く聞かれます。

「井上明美と申しますが、田中様いらっしゃいますか(電話で)」「井上明美と申しますが、お忙しいところ申し訳ございません。また後ほどお電話いたします(留守番電話で)」
 

「(私)○○と申します」などの表現は正しいのでしょうか?

これは場面によっては言い換えたほうが適切と感じます。
なぜならば、「(私)○○と申します」と名乗るのは、主に初対面の場合に使われる表現であるためです。「初めてお目にかかります。私、井上明美と申します」などのような使い方が自然ですね。ただし、電話の場合は初めに電話を受けるのが誰かわかりませんし、代表の窓口に掛けるような場合は「井上明美と申します」でもおかしくはないものです。
しかし、すでに何度も会っていたり、お世話になっている部署に何度も掛ける際に、「井上と申します」では、何だか不自然な感じを受ける場合もあるものです。この間会ったばかりなのに、今いっしょに仕事をしているのに、何だかよそよしいしい、他人行儀と感じることもあるでしょう。このように、面識がある相手に名乗る場合は次のような表現がより自然で好ましいという印象を受けます。

■面識がある相手に名乗る場合の言い換え例
「先日お電話いたしました井上でございます」「先日○○にてお目にかかりました井上です」などのように、「です・でございます」のほうが、耳で聞いても自然ですね。使う側の気持ちとしては、相手に丁寧に言いたいという気持ちからかもしれませんが、「と申します」は場面によっては不自然になってしまうこともあるものです。
名乗る場面というのもいろいろですが、いつでも同じ表現に頼るのではなく、使う場面に合わせてより適切な表現を選びたいものですね。

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