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家族にもオススメな、ドコモの低価格タブレットdtab

 「dtab」は、NTTドコモの「dマーケット」が利用しやすくなるタブレットです。条件付きのキャンペーン価格ながら、9975円という低価格で手に入ることから注目を集めていますが、一体どのようなことができるのでしょうか。dtabの実力を検証してみましょう。

佐野 正弘

執筆者:佐野 正弘

携帯電話・スマートフォンガイド

回線契約不要で利用できる10.1インチタブレット

 近頃、スマートフォンだけでなくタブレットの人気も高まりつつあります。その要因の1つとしては、スマートフォン利用者がより大画面でWebを閲覧したり、動画などのコンテンツを楽しんだりしたいというニーズが高まってきていることが挙げられるでしょう。

もう1つは価格です。昨年からグーグルの「NEXUS 7」や、アマゾンの「Kindle Fire HD」に代表されるように、1万円台と手軽な価格で購入できるタブレットが増えていることも、タブレット人気に拍車がかかっている要因となっています。

そうしたタブレット人気が高まりつつある中、ドコモが新たに発売したタブレットが、条件付きのキャンペーン価格ながら、9975円と驚きの低価格を実現した「dtab」です。

同社はこれまでにもいくつかのタブレットデバイスを投入していますが、それらとdtabが大きく異なるのは、「Xi」「FOMA」といったNTTドコモのモバイルデータ通信機能が搭載されておらず、通信手段がWi-Fiのみとなっていることです。
dtab

NTTドコモのdtab。10.1インチのディスプレイを搭載したWi-Fiタブレットだ

その理由は、ドコモが近年力を入れている総合マーケットサービス「dマーケット」の存在にあります。dtabはdマーケットを利用しやすい仕組みを備えたタブレットで、普段スマートフォンでdマーケットを楽しんでいる人が、自宅のWi-Fi環境で、より大きな画面でゆったりとコンテンツやショッピングを楽しむことを目的として作られているのです。

こうしたことからdtabは、10.1インチの大画面ディスプレイを備えているのが、大きな特徴となっています。最近は7インチクラスの小型タブレットも増えていますが、dtabは家庭の利用を想定し、あえて大画面を採用したといえます。

dtabの本体サイズは約176(w)×257.4(h)×9.9(d)mm、633gと、10インチクラスのタブレットとしては極めて一般的なサイズです。タブレットとして人気が高い、iPad RetinaディスプレイモデルのWi-Fiモデル(185.7(w)×241.2(h)×9.4(d)mm、652g)と比べても、ディスプレイ比率の違いから多少の違いはあるものの、大きな違いはありません。

性能面を見ると、1.2GHzのクアッドコアCPU、OSにAndroid 4.1と、近年のタブレットでは一般的な性能を備えており、動作上不満を感じることはありません。ただ一方で、RAMが1GB、アウトカメラが300万画素と、スペックではハイエンドモデルに多少分がありますが、dtabのコンセプトを考えると、カメラやアプリを多用する訳ではないことから、コスト等を考えれば妥当な割り切りといえますし、家庭での利用には十分なスペックと言えます。
dtab

dtabの背面。映画や音楽をより楽しめるドルビーサラウンドステレオを搭載する一方、家庭での使用を想定してメインカメラは300万画素と低く抑えられている

dtab

8GBのフラッシュメモリを搭載するほか、microSDHCスロットも用意されている


次は、dtabのインターフェースについて説明します。

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