オーロラ/オーロラとは? 基本情報や写真撮影

オーロラ写真撮影の基本(2ページ目)

鮮やかで神秘的なオーロラを目の当たりにしたら、写真に撮ってその感動をいつまでも形に残しておきたいものです。また、旅行には参加できなかった親しい人たちと、同じ感動を分かち合うことができるのも写真ならではです。とはいえ、真っ暗な夜空を背景に写真を撮るのは少々コツや装備がいります。初めての方でもトライできる、ちょっぴりこだわったオーロラ撮影の方法をご紹介します。

執筆者:高橋 絵里香


できればあった方が良いアイテム

バッテリー、リモコン

リモコンや予備のバッテリーは、撮影の成功率を高めるための重要なアイテム

■リモコン、またはレリーズ
シャッターボタンを直接指で押すと、カメラがその振動でぶれることがあります。その点、リモコンなら、カメラに触れることなくシャッターが切れるため、より鮮明ではっきりとした写真を撮ることができます。

■予備のバッテリー
氷点下の空気では、カメラのバッテリーの消耗が速くなるため、念のため充電しておいた予備のバッテリーを用意しておくと、オーロラが現れたのに電源が足りなくて撮れないという悲惨な状況を回避できます。予備のバッテリーは、手の中や上着の内ポケットに入れるなどして、温めておくこと。

■指なし手袋
待機しているときの防寒にいるような分厚い手袋では、カメラを操作しにくいです。かといって、素手だと下手をすれば凍傷になることもあるので、分厚いミトンタイプの手袋の下に指なし手袋をはめておくと、手を多少は冷たい空気から守りつつ、正確にカメラを操作することができます。

オーロラ撮影に相応しいレンズ

Sigma

Sigmaの広角ズームレンズF4-5.6 10~20mm。もう少し明るいF値が欲しいところだが、コストパフォーマンスはなかなか良い

オーロラ撮影は、なるべく広い範囲の空が被写体となるため、広角レンズが基本です。一眼レフカメラ本体とセットになっているズームレンズは、一番広角にして18mmのものが多いですが、オーロラの特に鮮やかな部分を切り取りたいときなどに使えます。空いっぱいに広がるオーロラを撮りたい場合は、10mmくらいある広角レンズだと広範囲をおさめられます。

また、オーロラの動きを捕らえるには、なるべくシャッタースピードを短く抑えたいところです。そのため、レンズはなるべく絞り値を小さくできる「明るいレンズ」が良いですが、広角でF値の小さいレンズはなかなか高価。広角か、F値の明るさか、どちらかを優先しなければならない場合は、オーロラがファインダーに写らなければ話にならないので、個人的には広角を優先しています。

オーロラの撮り方

真っ暗な空が被写体では、オートフォーカスが使いにくくなるため、ピントをマニュアル設定に合わせ、焦点距離を無限遠にする必要があります。絞りは開放にして、レンズの最も小さいF値にします。ISO感度は、800~1600に設定。かなり鮮明なオーロラなら400でも撮れることがあります。シャッタースピードは、5~10秒で撮ってみて、調整しましょう。

撮影後は、氷点下の中冷え切ったカメラをすぐに室温に戻さず、冷たいカメラバッグに入れたまま、玄関などに放置しておきます。結露を防ぐために、室温には徐々に慣れさせていきます。高価なカメラをお持ちな方は、結露防止バッグなどを使用して徹底した方が良いでしょう。

※上記データは記事公開時点のものです。
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※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

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