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更新日:2003年11月28日

ヒートショックのない住まいで快適に! ヒートショック対策のヒント

冬になると「ヒートショック」で亡くなる方が増えます。実に、ご高齢の方が家庭内で亡くなる原因の4分の1を占めているのです!そこで今回は「ヒートショック」の基礎知識から対策までをご紹介していきます。

文章:岡本 信子(All About「環境を考えた住まい」旧ガイド)


■□■冬場は「ヒートショック」にご注意!■□■

皆さん「ヒートショック」ってご存知ですか?ご高齢の方が家庭内で亡くなる原因の4分の1を占めているのが、この「ヒートショック」。「ヒートショック」を起こしやすいのは。トイレ・洗面・浴室といわれています。ちなみに、入浴中に亡くなる人は、年間1万人を超えると言われています。これは交通事故で死亡する人より多い数なのです!

また「ヒートショック」は寒くなる冬場に多く発生しています。これから徐々に寒くなってきますので、是非注意したいものです。そこで今回は「ヒートショック」の基礎知識からその対策までを、順を追ってみて行きたいと思います。



■□■「ヒートショック」とは?■□■

「ヒートショック」とは、急激な温度変化が体に及ぼす影響のことで、室温の変化によって血圧が急激に変化し、脈拍が早くなったりすることです。これは、人の身体は体温を調節しようとするために血管を収縮させるので、室温の変化によって血圧が急激に変化するために起こります。

冬場に、暖房の効いた部屋から寒い廊下やトイレに行く時に、思わず体が「ブルブルッ」としますよね。実はこの時、心臓に思った以上の負担がかかっているのです。これを「ヒートショック」といいます。高齢者や高血圧の人にとっては、心筋梗塞や脳血管障害などにつながり、命取りになりかねないとても危険なことなのです。


■□■「ヒートショック」は屋内の温度差が原因■□■

ヒートショックを起こしやすいのがトイレ・洗面・浴室です。
一般的な日本の家は、居室は南側、トイレ・浴室・台所などの水回りは北側に設置するのが標準的です。中でもトイレ・浴室は、ほとんどが北側に位置しているのではないでしょうか?このため冬になると日当たりの悪いトイレ・浴室が特に冷え込み、ほかの部屋との温度差が極端になる原因にもなっています。

真冬など、暖房をしているリビングとまったく暖房していない廊下やトイレとの温度差は、10度を超えるといわれています。温められていた身体が暖房のないトイレや廊下へ出たとたん、その温度差で「ヒートショック」が起こるのです。

入浴を例に見てみましょう。まず寒い脱衣場で脱衣をしたり、浴室に入り身体を動かすと血圧は急激に上昇します、次に、浴槽に入ると熱い湯に触れることで心臓への負担が大きくなり血圧はさらに上昇します。しかし、湯につかっていると温熱効果で血流がよくなり、血圧は急激に下降します。そして、温まった身体で寒い脱衣室に戻り着衣行動で体を動かすことによって、再び血圧は上昇します。


このように、脱衣室や浴室の温度が低く居室や湯の温度との差が大きいと、血圧が上がったり下がったりと身体に負担をかけることになり、ヒートショックが起こりやすくなるのです。

つぎは「ヒートショック」をなくすヒントいろいろ >>
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この記事の担当ガイド

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塩 将一

太陽光発電システムなど住宅商品の技術研究員。一級建築士として住宅設計にも携わる。

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