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掃除ロボットと暮らす家づくり!ルンバブルリフォーム

ルンバブルという言葉が生まれるほど今、大人気なのがお掃除ロボット。より効率的に使うには、家具やドア、窓まわりなど、家づくりにちょっとした工夫が必要です。今回は、お掃除ロボットがより掃除をしやすい家にする!ルンバブルリフォームのポイントをご紹介します。

尾間 紫/Yuu

執筆者:尾間 紫/Yuu

リフォームガイド

ルンバブルという言葉が生まれるほど今、大人気なのがお掃除ロボット。より効率的に使うには、家具やドア、窓まわりなど、家づくりにちょっとした工夫が必要です。今回は、お掃除ロボットがより掃除をしやすい家にする!ルンバブルリフォームのポイントをご紹介します。

ルンバブルリフォームでお掃除ロボットと暮らせる家にする

ルンバとは、アメリカのアイロボット社のお掃除ロボットで、円盤型をした掃除機が自動で床の掃除をする家電製品です。現在は東芝やシャープなど国産製品も充実してきており、今後急速に普及が進むと言われている人気家電です。性能は機種により異なりますが、充電式で床を自動で掃除し、最後は自ら充電器にもどって行くという賢い掃除機です。

ルンバブルな家にリフォームしたいという要望も。お掃除ロボットブームの先駆者となったアイロボット社のルンバ。充電器に戻っている様子。

ルンバブルな家にリフォームしたいという要望も。お掃除ロボットブームの先駆者となったアイロボット社のルンバ。充電器に戻っている様子。


ルンバブルとはルンバ+エイブル、お掃除ロボットで掃除がしやすいという意味の造語です。このお掃除ロボット、朝、仕事に出かける時にスタートさせれば、帰る頃には床掃除が終わっているという便利な家電なのですが、苦手な動きや、形状により掃除ができない部分もあります。

そこで、それらの不便を解消したのがルンバブルな家、というわけです。最近では、新築やリフォームの際にルンバブルな家にしたいという要望が増えてきました。またルンバブルな家にしておけば、お掃除ロボットが無くても掃除がぐんとラクになります。実はルンバブルとは、掃除の邪魔モノを無くすということなのです。

お掃除ロボットの苦手はスキマとコード!壁面収納リフォームで部屋を四角く

お掃除ロボットのサイズは、直径が30~35cm程度、高さが10cm弱です。と言うことは、それより狭い場所には入れないということ。例えば置き家具と壁のスキマ、家具と家具とのスキマは、お掃除ロボットでは掃除をすることができません。

また意外な邪魔モノになりがちなのがコード類です。テレビの電源コードやアンテナコードが床を這いまわっていると、障害物となり絡まったり、掃除効率が落ちてしまうことがあります。

壁面収納にリフォームすれば、収納効率、掃除効率が上がるだけでなく、地震にも強くなる。全てに扉を付けることも可能。耐震ラッチも忘れずに(パナソニック)

壁面収納にリフォームすれば、収納効率、掃除効率が上がるだけでなく、地震にも強くなる。全てに扉を付けることも可能。耐震ラッチも忘れずに(パナソニック


そこで置き家具の代わりに、壁面収納を取り付けるリフォームをすれば、より効率的に掃除ができます。ルンバブルの基本は、部屋を四角くスッキリしていること。テレビは壁面収納にセットするようにすれば、コード類も表に出てきません。スキマとコードが無ければ自力での掃除もラクになります。

壁面収納にリフォームすれば、収納効率、掃除効率が上がるだけでなく、地震にも強くなり、インテリアをまとめやすいといったメリットも。散らかったモノは壁面収納に片付けて、部屋をスッキリさせておきましょう。またソファーや椅子、テーブルなど家具選びの際は、足の高さが10cm以上あり、足と足の間をお掃除ロボットが通れるようなデザインを選びましょう。

掃除ロボットは段差が苦手!床の段差解消と引き戸にするリフォームを

お掃除ロボットの大敵と言えば、床の段差です。2cm程度までなら乗り越えてくれる機種もありますが、それ以上の段差があるとUターンしてしまいます。また開き扉が閉まっていれば隣の部屋に移動できませんし、開けておくと今度はドアの裏側と壁の間に掃除ロボットが入れなくなります。

床の段差を無くし、ドアは引き戸にするリフォームをすれば、掃除がラクになるのはもちろん、バリアフリーになる。写真は上吊りタイプの引き戸なので床にレールが無い(大建工業)

床の段差を無くし、ドアは引き戸にするリフォームをすれば、掃除がラクになるのはもちろん、バリアフリーになる。写真は上吊りタイプの引き戸なので床にレールが無い(大建工業


そこで床の段差は無くしてフラットにし、開き扉は引き戸にリフォームすると、掃除ロボットが動きやすくなります。上吊りタイプの引き戸を選べば、床にレールもありません。これはバリアフリーにするための基本のリフォームでもあります。つまりルンバブルな家とは、人が安全に移動しやすい家でもあるのです。

ちなみに床材選びで注意が必要なのは、タイルや石材、そして毛足の長いカーペットです。両方共に多くのメーカーで使用できない床材と指定していますので注意しましょう。

次のページでもルンバブルなリフォームのご紹介。窓まわりの対策、充電のための基地、ホームベース作りについてご紹介します。
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