プリザーブドフラワー/プリザーブドフラワーの基本

花材を元気にする水揚げ・湯揚げ

きれいなプリザーブドフラワーを作るためには、生き生きと元気な花を使うことが大切なポイントです。せっかく用意した花にちょっと元気がない場合の対処方法をご紹介します。

長井 睦美

執筆者:長井 睦美

プリザーブドフラワーガイド

完成度の高いプリザーブドフラワーを作る第一歩は、生き生きとした花材を用意することです。庭で摘んだお花や買ってきたお花をいざプリザーブドにしようと思ったとき、少し元気がなくなっていることもあるでしょう。そんなときの対処方法をいくつかご紹介します。


水切り

水切り

水の中で茎を切る「水切り」

茎を水の中で斜めに切る方法です。空気が入らないように、しばらく水の中に浸けてから行うのがポイントです。

空中で茎を切った場合、空気が茎の導管に入り込み、水を吸い上げる妨げになることがあるのです。茎を斜めに切るのは、給水面積を広くするためです。

 


水揚げ

水揚げ

花全体をくるんで浸す「水揚げ」

花が弱っている場合は、水揚げをします。

新聞紙で花が隠れるくらい、やや強めにくるみます。バケツや花瓶など深めの容器に花をまっすぐに立てて水に浸けます。1時間ほどで、花は元気を取り戻します。

 

   

湯揚げ

湯揚げ

温度差を利用する「湯揚げ」

水揚げをしても花が元気にならない時は、湯揚げをします。3~4cmの深さの熱湯に茎の根元を15秒くらいさっとつけてから、すぐに冷水に浸け直します。茎をお湯につけることによって、茎の導管内の空気が外に押し出され、導管内の水の通りがよくなるのです。ストックやガーベラなど、葉が枯れやすい花には効果があります。

 

 

焼き揚げ

焼き揚げ

茎が固いものなどに「焼き揚げ」

茎が固い枝ものや、水が落ちやすいアジサイなどに向くのが焼き揚げです。茎の根元3cmくらいをガスコンロにかざして、1~2分焼きます。全体が焼けるようにくるくる回しながら焼くのがコツです。焼いた部分が黒く炭状になったらすぐに冷水に浸けて、2時間ほどかけて水揚げをします。

 


これらの対処法を参考に、素材を無駄にせず、元気に生き生きとした状態に回復させる方法も覚えておくといいですね。
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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