住宅設計・間取り/住宅設計・間取りのテクニック

夫婦の愛が冷めない家づくり

夫婦の関係はいつまでもアツアツでいたいもの。でも現実は……。お互いの気配りも大切ですが、愛が冷めてしまう家も存在します。あなたの家は大丈夫?

塩野 哲也

執筆者:塩野 哲也

空間デザインガイド

あつあつ夫婦への第一歩。まずは寝室の整理整頓を!

ベッド
ホテルライクな寝室。写真はシーリージャパンの「シーリーホテルスタイル」。

夫婦の関係をいつまでも新鮮に保つのは大変なことです。なかでも住宅の環境は夫婦の気持ちに大きな影響を与えます。例えば寝室。人生で最も長く、夫婦の大切な時間を過ごす部屋ですが、意外となおざりに考えてはいませんか。まずはゆっくりとリラックス出来る空間を演出しましょう。

洋服や化粧品が散らかった寝室は、互いのムードづくりを妨げます。イライラがつのる原因となることも。大切なのは毎日の整理整頓が出来ること。まずは寝室の5S(整理、整頓、清掃、清潔、しつけ)を心がけましょう。お化粧やダイエットも大切ですが、5Sなくしてよい夫婦関係はありえません。

寝室を夜の暮らしの舞台と考えれば、思いきった演出が必要なことも。例えばリゾートホテルのようなしつらえも時には効果的です。キャンドルのあかりを灯したり(ただし火の元には注意)、アロマの香りを楽しむのもいいでしょう。平安貴族達は、愛する人を迎えるときに部屋や着物にお香をたきこんだそうです。こうした心遣いが出来るのも、整頓された寝所があればこそですね。

ホテルライクな寝室がこれからのおすすめ

これから寝室をプランするなら、高級ホテルのようなスタイルがおすすめです。シンプルで清潔感のある寝心地のよいベッドは、夫婦仲をきっと長続きさせるでしょう。ポイントは快適なマットレスを選ぶことと、質のよいリネン(シーツや布団カバー)を使うことです。

日本では堅めのマットレスがよいとされてきましたが、おすすめは少し柔らかめのスプリングを使ったタイプです(詳しくは「ベッド選びを失敗してませんか?」 )。これと肌触りのやわらかい上質なコットンやシルクのリネンを組み合わせれば、高級ホテル並の寝心地が得られます。

快適な寝心地は、気持ちをリラックスさせて、コミュニケーションの密度を高めます。他にもミニバーを設けて、寝る前の一杯を一緒に楽しんだり、寝室にホームシアターを作り、初デートの映画を観ながら語り合うなど(「寝るだけの寝室を2倍、3倍に活用する」参照)、工夫次第で様々なシーンが演出できます。

次のページ で、寝室以外の場所でコミュニケーションを高める工夫を紹介します。
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