世界最先端のサービスアパートメント訪問

そもそもサービスアパートメントとは

サービスアパートメントとは「ホテルと同等のサービスを受けられる家具付き賃貸住宅」のことです。実質的には、ホテルで長期滞在するのと同じことですね。

ただし今回取材した「オークウッドプレミア東京ミッドタウン」の場合、本格的なキッチンが付いていることがホテルとの大きな違いといえます。また通常の契約期間は1カ月以上になります。

サービスアパートメント業界で45年の実績をもつ米国・オークウッド社は、北米をはじめヨーロッパやアジア地域など世界各国に展開しています。日本でもすでに青山や六本木、赤坂などにありますが、東京ミッドタウンにオープンした「プレミアシリーズ」は、日本初上陸の最高級ブランドであり、今回がおひろめとなりました。

部屋のプランは実用性を重視！合理的間取りです

リビングとは独立したメインベッドルームがあります

訪問前に期待していたのは、どんなにリッチなインテリアなんだろう！という事でした。なにせ100平米クラスの部屋になると、月の賃料は150万円を超えます。しかし想像とは違い、そのインテリアはとても実用的でした。

ここがホテルとサービスアパートメントの最大の違いなのかもしれません。数泊しかしないホテルでは、ドラマティックな効果が求められることもあります。しかし1カ月以上滞在するサービスアパートメントでは、過剰な演出は逆効果になるのでしょう。

天然木など上質な素材を使ったラグジュアリー感がありながら、しっとりと落着いた空間に仕上がっています。泊ってみたいというより、暮らしたいと思わせる機能的な部屋づくりに、世界で培われたノウハウの一端を見ました。住宅のプランとしても、とても参考になるものです

水まわりのプランに注目

ベッドルームからクローゼット、バスルームへのつながり

特に興味深かったのは、寝室と洗面所、バスルームをつなぐ、水まわりのプランでした。ベッドルームからウォークインクローゼットを抜けて、洗面所に入り、突き当たりがバスルームというプランです。洗面所にはビルトインのドラム式洗濯機と乾燥機があります。

例えば、朝ベッドから起きてシャワーを浴び、洗面所で支度をして、クローゼットで身繕いするという一連の動作が、最短の動線で出来るよう工夫されたプランです。ベランダにも寝室からでられます。合理的でありながら、ホテルライクなリッチ感を味わえそうです。

ウォークインクローゼットもたっぷりとした収納量があり、洗濯機＆乾燥機が付いているのは、さすが高級サービスアパートメントです。ちなみに玄関脇の靴箱も、通常のマンションより大きなものでした。

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