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迫力ある石灯篭 毛利家の菩提寺「霊椿山大照院」

萩のおすすめスポットは萩藩毛利家の菩提寺「霊椿山大照院」。寺院内には偶数代の藩主と藩士の墓があり、墓前には石灯籠があります。600数基の石灯篭は息を呑むほどの迫力。空気が静謐で不思議な落ち着きを覚えます。夏に開かれる「万灯会」では、石灯篭に加え、最大一万本のろうそくが弔うために灯されます。萩に訪れた際は、歴史に想いをはせに訪れてみてください。

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偶数代藩主が眠る国指定史跡

 

 

今回おすすめしたいスポットは萩藩主毛利家の菩提寺である霊椿山大照院。初代藩主の秀就公の死をうけた2代藩主毛利綱広公が、臨済宗としてすでにあったにもかかわらず荒れていた寺院を再建したものです。萩藩主毛利家の菩提寺として、多くの人が訪れるのは東光寺の方かもしれません。東光寺は萩藩三代藩主であった毛利吉就公が開基となり創建され、奇数代の藩主(とその妻)らの墓があります。

さて大照院ですが、寺院内の萩藩毛利家墓所は国の史跡であって、初代秀就から2代から12代までの偶数代の藩主(とその妻)をはじめ、藩士の墓石があります。墓前にある藩士が寄進したという石灯籠600数基は息を呑むほどの迫力があり、現在でも藩主に付き従っている藩士の姿を想像させます。
 

 

実際赴くとお墓にある空気が静謐で不思議に落ち着きを覚えます。私は秋口に出向いたのですが、観光客も少なく、心行くまで歴史に想いをはせることができます。

墓所で見つけた不思議

墓所の建設様式に関しては諸説あるようですが、例えば家臣が寄贈した鳥居は、神仏習合のなごりであると言う説や、中国の陵墓を作るときの風習に習ったと言う説もあるそうです。また墓所で目を引くのが、キリシタン灯篭(※歴史的確証に関係なく私が選んだ表現です。ご了承ください。)と思われる灯篭が、なぜか秀就公の墓にあると言うこと。十字のような形が灯篭にあけられており、歴史に興味のある人にとってはさらに好奇心を駆られるものではないかと思います。
 

 

夏にはこちらの大照院と東光寺で「万灯会」が開かれています。大照院では8月13日(2013年予定)、墓所の灯篭それぞれ約600基と合わせ、ろうそく最大一万本に灯りが、毛利氏の菩提を弔うために灯されます。
萩に訪れた際は、ぜひ訪れてみてください。

■霊椿山大照院(萩藩主・毛利家墓所)
住所:〒758-0061 山口県萩市大字椿4132番地
Tel : 0838-22-2124
拝観時間:8:00~17:00 / 年中無休
拝観料:一般(高校生以上)200円、小中学生100円(団体はサイト参照)
HP:http://www.haginet.ne.jp/users/daishoin.temple/index.html

※データは記事公開時点のものです。

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