ギリシャ神殿の様な造りに有名画家の作品が揃う
江戸時代の風情を残す倉敷美観地区の美しい街並に溶け込むギリシャ神殿の様な建物。ここが日本初の西洋美術館として全国的に有名な「大原美術館」です。実業家・大原孫三郎によって昭和のはじめに建てられたこの美術館の一番の特徴は何といってもそのコレクションの多さでしょう。メインとなる西洋美術はルノワールやモネなど印象派をはじめ、近代絵画の父とも呼ばれたセザンヌ、力強い色使いが印象的なゴーギャンなど誰もが一度はその名を聞いたことのある有名画家の作品がずらり。中でも一番の目玉は、美術館のシンボル的存在となっているエル・グレコの「受胎告知」。これを観るために来館する人も少なくないのだとか。さらにモネやマチスなどは本人から直接買い付けたものだったりと、伝えられているエピソードもすごいです。もちろん日本美術も岸田劉生や佐伯祐三など有名どころが揃っていて、私立美術館としては国内でも最大級のラインナップです。
もう一つの特徴は、アートの展示だけには留まらず美術館内で行うギャラリーコンサートなども開催していること。歴史あるアートの殿堂で行われる音楽イベントは必見です。
美しい景観を保っている倉敷で、世界中から集められたアートを楽しむ。そんな珠玉の時間を過ごせるスポットです。
■大原美術館
住所:岡山県倉敷市中央1-1-15
電話:086-422-0005
営業時間:9:00~17:00
定休日:月曜日(定休日が祝日、振替休日と重なった場合は開館、7月下旬~8月、10月は無休)
料金:一般 1300円
大学生 800円
高校・中学・小学生 500円
URL:iwe.kusa.ac.jp/OHARA/om_op.html
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