注文住宅/家づくりの流れ・基礎知識

住宅に使われる自然素材の利点と注意点

現代のほとんどの住まいには、少なからず化学物質が使用されています。その化学物質が人体に及ぼす影響が問題となっていることから工業製品ではなく自然素材そのものが見直されています。ここではその自然素材について、その利点と注意点をお話します。

原田 正史

執筆者:原田 正史

思いやりの家づくりガイド

現代のほとんどの住まいには、少なからず化学物質が使用されています。その化学物質が人体に及ぼす影響が問題となっていることから工業製品ではなく自然素材そのものが見直されています。ここではその自然素材について、その利点と注意点をお話します。

木材の利点と注意点

木材の利点は、強度があり、見た目が美しく、肌触りが良く、加工しやすいことでいままでも、いろんな商品が出ています。建築材料の中では、床材、壁材、天井材、構造材として利用され、自然素材としてもっとも親しまれています。

ただ注意点としては、木材は腐るということがあるので、特に湿気の多い状態で長時間経過させないということが必要です。

屋根の大きな神社やお寺の柱などは、雨に濡れにくく、また万が一濡れたとしても乾きやすいように考えられているので、腐ることもなく長年絶えてきています。しかし最近の住宅の多くが、屋根が建物に対して小さく、壁が濡れやすいと言えます。万が一、壁から雨がしみこんだ場合には、壁で覆われている柱等が長期に渡って濡れた状態で乾燥せず、腐ることもあります。

このようなことから、壁から雨の侵入しないしっかりとした造りが必要です。また外からだけでなく、内部の冷暖房による結露水も影響するので、結露の起きない断熱計画も必要です。

また床材として、無垢フローリングも人気材料ではありますが、湿気を長期間与えないようにすることと、床暖房を利用する部屋では、反ったりすることがあるので、床暖房対応の無垢フローリングを使用する必要があります。

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無垢フローリング


屋外で使用されているウッドデッキも注意が必要です。屋外は雨で濡れることが多いので、大きな家具や植木鉢などを置いている場合は、雨のあとに移動させて乾燥させましょう。

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屋外デッキ材


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参考例 屋外デッキ材と屋外木製家具 


次のページでは石と土と草、そしてタイルについて解説します。

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