ETF/東証に上場するETF(上場投資信託)の特徴

高配当株に投資するETF、その魅力と実力は?(2ページ目)

株式投資といえば値上がり益を狙うものと考えがちですが、近年は配当を重視する投資が広がりをみせています。高配当銘柄への投資に便利なのが高配当株ETF。その特徴と運用実績についてみてみましょう。

執筆者:村岡 里香

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手軽に高配当株に投資できるETF

自分で配当利回りの高い銘柄の中から、財務の健全性や配当の安定性を見極めて投資先を決めるのは難しい、と思う人は多いはず。そんな人にとって便利なのが高配当株ETFです。高配当株ETFは、国内に上場する企業の中から配当利回りの高い銘柄群を組み合わせた指数に連動します。投資初心者でも銘柄選びに悩むことなく、手軽に高配当株投資を始められます。また、分散投資の効果により、個別株に投資するよりも安定的な運用を行うことができます。

現在取引されている高配当株ETFは、上場インデックスファンド日本高配当(東証配当フォーカス100)とNEXTFUNDS野村日本株高配当70連動型上場投信の2本。どちらも東証に上場しています。では、それぞれの特徴をご紹介しましょう。

上場インデックスファンド日本高配当
TOPIX1000と東証REIT指数の構成銘柄(3月、6月、9月、12月決算期の銘柄)のうち、時価総額および予想配当利回りが上位の銘柄をそれぞれ90銘柄、10銘柄を選定し、それらを組み合わせた指数に連動します。株式だけでなくリートも組み入れられているのが特徴で、株式9割、リート1割の構成となっています。構成銘柄は毎年1月および7月に見直しが行なわれます。

2013年3月18日時点のポートフォリオより作成

(2013年3月18日時点のポートフォリオより作成)
・銘柄コード:1698
・連動対象指数:東証配当フォーカス100指数
・売買単位:10口単位
・決算日:毎年1月、4月、7月、10月の各8日(支払い受益者確定日)
・信託報酬等:年率0.37524%以内

 

組入上位の銘柄の割合が高いので、自分が投資したい企業がその中にある人には良いでしょう。高分配が期待でき、株式とは違う動きをすることもあるリートが組入れられていることで利回りアップや分散効果も期待できます。

NEXT FUNDS 野村日本株高配当70連動型上場投信

もう一つのNEXT FUNDS 野村日本株高配当70連動型上場投信は、2013年3月7日に上場したばかりのETFです。

国内上場株式(3月、6月、9月、12月決算期の銘柄)の中から、今期予想配当利回りが高い70銘柄を流動性を考慮しつつ選び、それぞれを等しいウェイトで組み合わせた指数に連動します。過去3年間に経常利益がマイナスとなったことのある銘柄は組入対象から除外。 予想配当を定期的にモニタリングし、予想配当がゼロとなった銘柄は期中でも除外し、かわりの今期予想配当利回りが高い銘柄で補います。構成銘柄は原則として年1回見直されます。
目論見書よりイメージを作成

(目論見書より作成)・銘柄コード:1577
・連動対象指数:野村日本株高配当70
・売買単位:1口単位
・決算日:毎年1月、4月、7月、10月の各7日
・信託報酬等:年率0.32%以内

株式70銘柄に等しい配分で分散投資されているため、相対的に安定した値動きになると期待できます。ETFでありながら指数に丁寧なメンテナンスが行われる点も安心感があります。

次のページでは、高配当株ETFと、高配当株ファンドの運用実績についてみてみましょう。>>>>>
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