出産・育児費用/イマドキの出産事情と注意したいお金の話

高齢ママの出産費用とその後のライフプラン

全出産における高齢出産の割合は22%ほど。両親ともに年齢が高い場合、その後のライフプランを少し立てておくだけで、安心を得ることができると思います。出産費用の目安、高齢出産ママが考慮しておきたいポイントについて確認してみましょう。

拝野 洋子

執筆者:拝野 洋子

ファイナンシャルプランナー・社会保険労務士 / 年金・社会保障ガイド

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5人に1人が高齢出産の時代

高齢出産ってお金が高いの?

高齢出産ってお金が高いの?

厚生労働省の調査によれば、平成21年(2009年)の時点で全出産に対する高齢出産の割合は約22.5%です。ほぼ5人に1人強が高齢ママデビューということになります(かくいう私も実はそうなのです……)。

では、高齢出産と若い出産の場合とでは、お金の面でどう違うか、考えてみましょう。

出産費用の目安はどのくらい?

まず、出産費用について考えましょう。出産費用は病院や助産院にもよりますが、だいたい40万円から60万円ほどと言われています。

年齢だけでなく、個人差も大きいのですが、帝王切開や切迫早産による出産になった場合には、普通分娩と違い健康保険はききますが、入院日数が長くなるため、入院費用として10万円から20万円ほど多めに見積もっていた方が無難でしょう。

入院前に確認すること、取り寄せておくと便利な「限度額適用認定証」

出産で事前に通院で高額な医療費がかかりそうな場合や、長期の入院がわかっている場合は、限度額適用認定証を、保険者(窓口は協会けんぽ、または健保組合、国保は市区町村役場)に申請し、取り寄せておきましょう。

限度額適用認定証とは、通院・入院する予定の医療機関に事前に提示しておくと、高額療養費が支給されるまでの間、医療費を立て替えてもらえる仕組みのことです。

通常の入院でも、出産育児一時金(または配偶者出産育児一時金)を直接支払いしてくれる医療機関かどうか確認しておくと、多額の入院費用を用意しなくても済みます。

民間の医療保険は、子どもを考える時点から入ると有利

民間の医療保険は妊娠してから入れるものもありますが、ほとんどは、この出産に関しての医療費に関しては保険金を支払わない、という特約が付くと思われます。子どもを考える時点から、妊娠前に医療保険に入っておくと、帝王切開や切迫早産になった場合、健康保険の出産手当金や出産育児一時金、高額療養費制度などと組み合わせて、出産費用のほとんどをカバーできるでしょう。

高齢出産って余計に費用がかかるの?

結局、高齢出産って費用が高いのでしょうか? 結論を言うと、出産は入院する医療機関や出産方法や入院日数によって費用に違いが出ます。「高齢出産=出産費用が高い」ではなく、高齢出産でも若い出産でも、帝王切開や切迫早産による出産で入院日数が長くなると、やや高めの費用が見積もられる、と言えるでしょう。

次のページでは、子どもができてからのライフプランについて解説します。
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