セックスレスから考える心と体の老化と健康

日本人に急増中のセックスレスとは？

日本性科学学会によるとセックスレスとは「特殊な事情が認められないにもかかわらず、カップルの合意した性交、あるいは性的な接触が1カ月以上なく、その後も長期に接触のない関係が続きそうな状態」だそう。

日本家族計画協会が行った調査によると、「セックスレス」と回答した婚姻関係にあるカップルが、2004年には31.9％でしたが、2012年には41.3％まで上昇しました。その理由は男女ともに「面倒くさい」「仕事で疲れている」「出産後、何となく」が大多数でした。

少子化、非婚化などにも関係

2012年の初婚年齢は、男性が30.7歳、女性が29歳と晩婚化が進み、生涯未婚率（50歳時の未婚率）も2010年には男性で20.1％、女性で10.6％に達しています。男性の5人に1人、女性の10人に1人が未婚のまま50歳を迎えているのです。晩婚化によって、初産年齢も30.1歳と高齢化して、40歳以上の初産妊婦も増えています。セックスへの関心の低さは、未婚、晩婚、高齢出産、少子化などとも関係しているのです。

セックスへの関心は若さと健康の証

さらにセックスへの関心は加齢とともに少しずつ衰えていくもので、年齢を重ねてもセックスに関心が持てるということは若さの現れでもありますし、健康のしるしでもあるのです。

セックスレス度チェック

まずはあなたのセックスレス度をチェックしてください。1つでも当てはまればあなたの心と体の老化が進んでいるのかも。

セックスレス度チェック

• 　性的な欲求がわかない
• 　セックスは面倒なのでしたくない
• 　セックスで気持ちよくなったり、感じたりしたことがない
• 　自分自身のセックスの好みがわからない
• 　セックスは愛情表現として大切ではない
• 　セックスで相手を喜ばせることに関心がない
• 　性交中に痛みを感じたり、心が傷ついた経験が忘れられない

次のページでは、セックスレスに隠れた男性と女性の心と体の不調についてご紹介します。