一人暮らし/一人暮らしの生活費・貯蓄術

いつ、いくら必要? 一人暮らしスタートまでのお金

一人暮らしを始めるときにかかるお金。「たくさん必要なんだよね」とはわかっていても、いつ、いくら用意したらいいのか、初めてではわかりにくいものです。そこで今回は、この春から社会人となる新入社員が名古屋から東京まで引越する場合のお金をシミュレーションします。春からの新生活にお役立てください。

河野 真希

執筆者:河野 真希

一人暮らし・簡単一汁三菜レシピガイド

一人暮らしを始めるときにかかるお金。「たくさん必要なんだよね」とはわかっていても、いつ、いくら用意したらいいのか、初めてではわかりにくいものです。実は、私も初めての部屋探しのときに「この部屋借りたいです!」と言ったら、不動産会社の人から「じゃあ、預り金を」。しかしながら、手持ちが全くなく、慌ててATMを探しに行ったことがあります。

そこで今回は、この春から社会人となる新入社員が就職のため、名古屋から東京まで引越し、一人暮らしをする場合のお金をシミュレーションします。地域や物件などによって金額は異なりますが、事前に用意しておくべきお金のタイミングや計算方法などを参考にしてください。

部屋探しの交通費&宿泊代

バス

交通費や宿泊費は高速バスやカプセルホテルなどを利用すると格安。ただし、女性は安全面も考慮して。

遠方への引越の場合、まず必要になるのが部屋探しのための交通費と宿泊代。事前の情報収集はインターネット等ですることができますが、部屋を見ずに借りるのは危険。下見は必須です。

日帰りで下見をすることもできますが、複数の不動産会社を回り、じっくりと部屋探しをするために、一晩ビジネスホテルに宿泊すると想定しました。

■新幹線往復
名古屋―東京 片道10,070円×2=20,140円
■その他移動にかかる交通費(概算)
10,000円
■宿泊費
4000円
(小計 34,140円)

申込金(預り金)

「ここに住みたい!」という部屋が見つかったら、不動産会社に申し込みをします。そのときに、仮押さえとしての意味あいで、1万円~家賃1か月分程度のお金を申込金として支払うのが一般的です。

あくまで預り金なので、契約が成立しなかった場合は返還され、成立した場合もその後支払う契約金の一部として当てられますが、せっかくいい部屋が見つかったのに、手持ちがなくて、すぐに申し込みができなかったというのでは残念。自分が希望する家賃の1ヵ月分程度(ここでは家賃の希望額を6万円とします)のお金を手元に用意しておくと安心です。

■申込金(預り金)

60,000円

契約時

お金

敷金礼金は減る傾向にありますが、人気のある部屋ほど高いもの。余裕を持っておくと、希望に近い部屋に住める可能性がアップ

賃貸契約を結ぶ前に、契約に必要なお金を用意する必要があります。『一人暮らしにかかる初期費用』で紹介しているように、東京都の場合、敷金・礼金・前払家賃・仲介手数料で最大6ヶ月分用意しておくと安心ですが、最近は敷金・礼金が下がる傾向があり、合計で4ヶ月分程度が平均です(参考:HOME'Sマーケットレポート首都圏:賃貸マーケット 2012年12月度)。ここから申込金(預かり金)を引いた額が契約時に必要なお金となります。

不動産会社によりますが、契約前に振込などで支払うことも可能です。大きな額になるので、大金を持ち歩きたくない人は相談してみましょう。

■賃貸契約にかかるお金

60,000円×4ヶ月-60,000円(預り金分)=180,000円

次のページでは、引越代・生活必需品にかかるお金・状況にかかる交通費・収入があるまでの生活費についてシミュレーションします
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