建築家・設計事務所/建築家住宅の実例

2つの道に挟まれたゆとりのある空間[クウハウス]

暗渠の水路と道路に挟まれた細長い敷地に建つ、20代後半の若夫婦と子供のための小さな家です。限られた敷地と予算の中で、最大限に豊かな空間を追求した「小さいながらもゆとりのある空間」を実現しています。

執筆者:川畑 博哉

この家の施主である若夫婦は、雑誌に載っていた「ナナツボナイエ」に魅かれてikmoに設計を依頼されました。自費でローンを組んで土地を購入しての家づくりは、土地の大きさや予算やローンに絡むスケジュールなど厳しい条件でしたが、敷地周辺の空気感をうまく家の中に取り込んだ、大らかな空間が出来上がりました。

南北の道に面して2階が迫り出す


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外観
1. 北側1階は4m幅の道路から車1台分セットバックしている。砂利敷きの部分は駐車スペース。2階の窓の上は屋上テラス。
2. 水路に面して大きな窓を設けた南側のファサード。
3. 南側の夜景。1階の黒い壁の中は寝室。
写真は全て西川公朗


この家のファサードは、2階の一部が1.8m道路側へ迫り出しています。迫り出したヴォリュームの上部は屋上テラスになっていますが、道路側からは直接見えないようにデザインされています。
敷地の北側には暗渠となっている川が流れていて、近隣住民の散歩道となっています。川に面した南側は夏場の1階への日差しを押さえるために、2階を55cm迫り出させ、出窓のような窓辺をつくっています。

◆建築データと建築家プロフィール


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