結納返しは品物が大半、腕時計や洋服など(2ページ目)

結納返しの品物は腕時計、洋服類が人気

表は、結納返しを品物で贈った人で、どのような品物を贈ったかの地方別の割合です。北海道や関東、四国地方で半数以上は腕時計を贈っています。続いて洋服類も多くなっています。宮城・山形や九州では腕時計より洋服類のほうが多く贈られています。いずれにしても、地方によって品物の傾向は変わっています。

意外だったのが、パソコン、デジカメ、AV家電があったこと。結納返しは婚約の記念品という位置づけでしたが、パソコンなどはどちらかというと消耗品です。記念品より実生活に役立つものをという現実路線ということですね。新生活に必要なものを結納返しで贈るというのは、堅実で好感がもてる選択だと思います。

結納式の費用は平均で16万円前後

最後に、結納式にかかった費用をみておきましょう。全国平均は16万円となっていますが、これも地方によって変わっています。

福島は8万1000円と一番低く、続いて青森・秋田・岩手10万7000円、北海道11万4000円と東北や北海道地方が低い傾向にあります。一方、富山・石川・福井25万9000円、新潟25万4000円と北陸近辺は25万円を超えています。食事の内容にもよりますし、料亭やホテルなどを利用した場合は会場費用もかかりますので、どこで式を行うかでも金額は変わってくるでしょう。

この費用の分担も事前に決めておくことが大切です。新婦の家で会食をする場合は新婦側が支払うのが一般的ですが、会場を使う場合は折半にすることが多いものです。これらも両家で話し合って、事前にどのように負担をするかを決めておくといいでしょう。

結納式は結婚式や披露宴などと違って、両家で行うプライベートな行事です。両家で話し合って無駄のない式にしたいものですね。