フィレンツェ/フィレンツェのグルメ・レストラン・カフェ

フィレンツェのカフェ、バール、エノテカ他

フィレンツェの街歩きに疲れたら……どこでひと休みする? 地元の人に人気の老舗バールや、珠玉のトスカーナワインが揃うエノテカをご紹介します。ジェラートや名物お菓子のあるパスティッチェリア(お菓子屋さん)も要チェック。

岩田 デノーラ 砂和子

執筆者:岩田 デノーラ 砂和子

イタリアガイド

フィレンツェ歩きのひと休みはどこがおススメ?

小さい街だけど見どころがぎっしりのフィレンツェ。オススメの「ひと休み」スポットを覚えておけば心強い

小さい街だけど見どころがぎっしりのフィレンツェ。オススメの「ひと休み」スポットを覚えておけば心強い

フィレンツェは、(頑張れば)ぐるりと歩いてまわれる小さな街。でも、そこには、美術館や見どころがぎっしりです。美術館巡りやショッピングに疲れたら、カフェでひと休みしたい。夕食前なら軽くワインの一杯でも飲みながら……。そんなときにオススメのスポットをご紹介します。

カフェやジェラート、アペリティーボ(食前酒)にワインが揃う本場のエノテカ。どのお店も近くにあるので、はしごだってもちろんOK。これも小さな街フィレンツェならではの楽しみ方です。

フィレンツェのカフェとバール

老舗のカフェから地元人御用達のバールで美味しいカフェを

老舗のカフェから地元人御用達のバールで美味しいカフェを

「ひと休み」と言えば、まずは「お茶」を思い浮かべますが、イタリアの場合は、エスプレッソコーヒー(イタリアでは、単純に「カッフェ」と呼ばれます)がひと休みの代名詞。創業数百年の老舗高級バールやオシャレな地元人も通うモードなカフェで、美味しいカッフェを楽しみましょう。

イタリアのバールやカフェには、バンコ(カウンター)とターヴォラ(テーブル席)の2種類あり、気分次第で選ぶことができます。地元の人は立ち飲みのバンコを好みます。バンコの場合、メニューはなく、先にキャッシャーでオーダーし、レシートを貰ってカウンターで直接バリスタにオーダーします。「もう、立ってられない!」状態でしたら、席に座ってメニューを見ながらオーダーすればOK。

老舗バールでは、ここに来たら絶対コレ!の定番メニューがあります。歴史ある内観を楽しみつつ、そんな定番メニューを味わってみましょう。

フィレンツェのバール1 ジッリ

1733年創業、フィレンツェの高級老舗バールの代名詞

1733年創業、フィレンツェの高級老舗バールの代名詞

創業当時から、多くの文化人に愛されてきた歴史を持つ老舗バール。エレガントな内装に、歴史の街フィレンツェにいることが実感できます。

ここでは、地元流にカウンターでの立ち飲みが定番。日本ではご法度の立ち飲みではありますが、リバティ様式のカウンターに寄りかかりながらの立ち飲みは、ある意味贅沢。シンプルなカッフェに、老舗ならではの味わいを感じてみて下さい。

早朝から夜遅くまで開いているので、朝食、午後のティータイム、食前酒から食後酒まで、さまざまな用途で利用可能できるのも魅力。夕方以降なら、自慢のカクテルもオススメです。季節のお菓子が並ぶ華やかなショーウインドウのチェックも忘れずに。

<DATA>
Gilli(ジッリ)
住所:Via Roma 1R
TEL:055-213896
営業時間:7:00~翌1:30(LO 翌0:30)
定休日:火曜、8月15日
アクセス:共和国広場沿い

 

フィレンツェのバール2 リヴォワール

ジッリと並び、フィレンツェ有名高級バールのうちの1つ

ジッリと並び、フィレンツェ有名高級バールのうちの1つ

フィレンツェがイタリア王国の首都だった時代、サヴォイ王家のチョコレート職人だった、エンリコ・リヴォワール氏が1872年に創業した老舗バール。

この店で必ずオーダーしたいのは、チョッコラータ(ホットチョコレート)とチョコレートです。昔ながらの製法で作られるチョッコラータは、ドロリとしていてかなり濃厚ですが、コクのある味わいはクセになります。パンナ(生クリーム)をふんわりと乗せるバージョンもあるので、お好みでチョイスして。

春から秋にかけては、ヴェッキオ宮殿が一望出来るテラス席が気持ちいい。

<DATA>
Rivoire(リヴォワール)
住所:Piazza delle Signoria angolo Via Vacchereccia 4R
TEL:055-214412
営業時間:7:30~21:00(4~8月 8:00~24:00)
定休日:月曜、1月1日、1月の約2週間、8月15日
アクセス:シニョーリア広場沿い

 

フィレンツェのカフェ1 カフェ・ジャコーザ・ロベルト・カヴァッリ

フィレンツェ生まれのブランド「ロベルト・カヴァッリ」の直営カフェ

フィレンツェ生まれのブランド「ロベルト・カヴァッリ」のカフェ

華やかなブランドストリートにあり、内装も、訪れる客層もファッショナブルなカフェ。

日本でもよく飲まれるカクテルの「ネグローニ(カンパリ、ベルモット、ドライジンのカクテル)」は、フィレンツェ発祥。この店の前進「カフェ・ジャコーザ」で、1920年に考案されたものです。

真っ赤で強めのカクテルは、胃袋を刺激してくれるアペリティーヴォ(食前酒)にピッタリ。ロベルト・カヴァッリとコラボしたオシャレなカフェ空間で、名物カクテル「ネグローニ」を一杯。お酒の強い人は、ぜひ体験してみては?

<DATA>
■Caffe' Giacosa Roberto Cavalli(カフェ・ジャコーザ・ロヴェルト・カヴァッリ)
住所:Via della Spada 10
TEL:055-2776328
営業時間:月~金曜 7:30~20:30 土曜 8:00~21:00
定休日:日曜
アクセス:トルナブォーニ通り沿いのロベルト・カヴァッリに隣接

 

フィレンツェのカフェ2 オ・カフェ 

ドルチェが自慢の人気カフェ

ドルチェが自慢の人気カフェ

店内に入るとすぐに目をひく、ガラスケースに並んだ色とりどりのプチフールやチョコレート。北は、ピエモンテのチョコレート、南はナポリのババやシチリアのカッサータなど、イタリア中の名物郷土菓子が揃っています。もちろん、ご当地トスカーナのドルチェ、カントゥッチも。

すべて手作りされるドルチェのほか、フィレンツェでは珍しく、数種類揃う世界の水も見逃せません。

店内奥のテーブル席からは、ポンテ・ヴェッキオ橋とアルノ川を一望。若いスタッフ達の対応も気持ちがよく、のんびりとした時間が過ごせます。

<DATA>
O Cafe'(オ・カフェ)
住所:Via de’Bardi 54/56R
TEL:055-214502
営業時間:7:30~翌1:00
定休日:無休
アクセス:ドゥオモ側からポンテ・ヴェッキオを渡り1本目の道を左に少し行ったところ 
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