わびさびが感じられる大津のお寺「義仲寺」
琵琶湖畔にほど近い滋賀県大津市にある、木曽義仲(きそよしなか)や松尾芭蕉の墓があることで知られるお寺。平家討伐の兵を挙げて都に入り、帰りに源頼朝軍に追われてこの地で壮烈な最期を遂げた義仲(1154-84)の菩提を弔うべく、側室の巴御前が尼僧となりここに草庵を設け供養したのが始まりと伝えられています。また、ここが気に入り幾度となく滞在し、門人と月見の宴を催したという松尾芭蕉は、「おくのほそ道」の旅の果てに1694年10月12日、「旅に病で 夢は枯野を かけ廻る」の辞世の句を残し大阪で亡くなり、その遺言によりここに葬られました。
というわけで、2人の歴史上の重要人物のお墓(さらに木曽義仲を弔った側室の巴御前のお墓も)がこのこじんまりとしたお寺にあります。境内はその他にもお堂や句碑など見どころがつまっていて、隅々まで楽しめます。昔の日本人の美意識わび・さびも感じられるかもしれません。
■義仲寺(ぎちゅうじ)
住所:大津市馬場1-5-12
電話:077-523-2811
拝観時間:9時~17時(11~2月までは16時)
休み:月曜休(祝日は除く)
料金:200円(中学生150円、小学生100円)
アクセス:JR琵琶湖線「膳所駅」下車 徒歩10分
京阪電鉄/石山坂本線「京阪膳所駅」下車 徒歩10分
地図:Yahoo!地図情報
URL:http://www.otsu.or.jp/see/cyubu/syaji-zeze-gichu.htm