2012年上半期「激ヤバ宿」!
「記事にするには過激すぎ!? でも、独り占めしておくにはもったいない!」そんな超個性派の宿をセレクトしました。万人受けはいたしませんので、よく下調べしてお出掛けくださいね。普通の宿には泊まり飽きた!? そんなマニアの方にお伝えしたい宿セレクト3です。
過激度レベル1 農協の宿に広がる昭和時代!?
皆さん、「湯治」ってご存じですか? それは農閑期に夫婦連れ立って、近場の温泉に長期間逗留すること。 長期って一週間は当たり前、ひと冬過ごすことだってあるそうです。
宮城県鳴子温泉にある「農民の家」は、湯治に使われる宿。その名のとおり、農業協同組合が運営する珍しい温泉保養施設です。ここはいつでも満室御礼。
料金体系は、朝食と夕食がついた「旅籠(はたご)利用料金(7190円~)」と、素泊まりでシーツや枕カバーなどが有料の「自炊利用料金(4186円~)」の2種類。
自炊する長期滞在者向けに、宿にはスーパー並みの売店があります。そこにあるのは、例えば男性整髪剤は「バイタリス」! 知っていますか? 昭和中頃の商品でしょう、これ。
すなわち、若い人はちょっと入るのをためらってしまう激ヤバ旅館! 右を見ても、左を見ても、じいちゃん、ばあちゃん!
この宿は、見るところ、平均年齢80歳超!超!超!元気なお年寄りが集まるアパートメント旅館なのです。
でも、大丈夫。温泉は最高。館内の4つの湯船には、硫黄泉や炭酸泉など4種類の自家源泉が注がれる、鳴子でも抜群の泉質を誇る宿なのです。
施設も「旅籠利用」と「自炊利用」で分かれています。詳しくは下の俯瞰図をご覧ください。
4種類ある浴槽のうち2つは混浴。貴重な資源を皆で共有しよう、という昔からの湯治スタイルです。
この家がじいちゃん、ばあちゃんを惹きつけてやまない、もう一つの理由が、レクリエーション。カラオケ、ダンス、ゲートボール、グラウンド・ゴルフなどなど昼夜問わずアクティブに楽しんでいます。
だから、すれ違う顔はイキイキと楽しそう。男女の恋も生まれるとかなんとか。温泉愛好家なら訪ねたことがあろう鳴子温泉の中で、異色を放つこの空間で、昭和時代を満喫してみませんか?
■鳴子温泉 「農民の家」
住所:宮城県大崎市鳴子温泉字河原湯5-6
TEL:0229-82-2121
地図:Yahoo!地図情報
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