歯のホワイト二ング・口臭対策/歯磨き・歯の汚れ

ほとんどの人ができていない!正しい歯磨き

正しい歯磨き方法のポイントについて、審美歯科医師の視点でご紹介します。

石井 さとこ

執筆者:石井 さとこ

歯のホワイトニング・口臭対策ガイド

歯は硬くて丈夫なものではない!

歯磨きにもこだわりをもって!

歯磨きにもこだわりをもって!

今回は「正しい歯磨き」について説明していきます。

「歯は肌と同じです」と私はよく患者さんに話します。美容に関心の高い人なら、クレンジング剤や洗顔フォームにこだわりますよね。肌に心地の良い、使いやすいものをみなさん購入していることでしょう。

しかし、歯磨き粉や歯ブラシはあまりこだわりを持っていない人の方が多いようです。それは、“歯は硬くて丈夫な物”というイメージがあるからかもしれません。しかし、歯は鋼鉄のように硬いものではないのです。例えると、上質な漆器と言うとわかりやすいでしょうか?
いい漆器を間違ってナイロンのたわしで洗ってしまったり、研磨剤の多く入った洗剤で洗ってしまったりすると、表面に傷がつき台無しになってしまいます。歯も硬いもので強く擦れば、簡単に傷がついてしまうのです。歯はとてもデリケートなものだという事を、覚えておいてくださいね。

1 歯磨きのポイントは“ブラブラ”と45℃!

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ぎゅっと持たずに、ブラブラと!

審美歯科医師として歯ブラシの持ち方を伝授させていただきます。手をグーにして歯ブラシを持っている人はNG。鉛筆を持つ要領で、人差し指と親指で歯ブラシを持ちましょう。力を入れず、歯ブラシが“ブラブラ”するくらい軽く持つことが大事です。

奥歯や歯の裏側を磨くときも、この持ち方でOKですよ。強く握れば握るほど、歯へのブラシのあたりが強くなり、歯を傷つけてしまう可能性があります。

また、歯ブラシを優しく当てる時、角度がポイントになってきます。歯ブラシを歯に対して垂直にあてると、歯の見える部分しか洗えません。そこで、オススメの角度は、歯ブラシを歯と歯茎の境い目の歯周ポケットに向けて斜め45℃に動かすこと。歯の汚れを落とすだけではなく、歯茎のマッサージにもなり、ピンクの歯茎を目指せます。

2 電動歯ブラシは“時々使い”を心掛けて。

「手で磨くより、汚れがきれいに落ちる!」と謳った高性能な電動歯ブラシが、最近はとても人気がありますね。今まで電動歯ブラシは、大きくて男性向けのようなイメージでしたが、最近ではお化粧ポーチに入るような可愛いものが目立ってきました。

そこで、こんな質問を受けることが多くなってきました。「電動歯ブラシと歯ブラシどっちが汚れを落とせるのですか?」これはとっても難しい質問です。例えば、自分で歯を磨くのがとっても苦手で大嫌いな方にとっては、電源を入れれば動いてくれる電動歯ブラシのほうが、効率よく汚れを落とすことができるでしょう。
しかし、電動歯ブラシに頼りすぎるのは危険です。電動歯ブラシは歯と歯茎へのタッチが強く、歯に短時間あてただけで、磨いたような気になってしまうのです。電動歯ブラシの振動では、歯のキワの汚れを落とすのは難しいのに。

そこで、電動歯ブラシを愛用している方には“時々使い”をおすすめしています。基本は歯ブラシを使い、時々電動歯ブラシを使ってみる。やっぱり手できっちりと汚れを落とせるように努力するのが一番ですから。そして、時々は電動歯ブラシに頼ってみるのもよいかもしれません。

次ページでは「マウスウォッシュ」について解説します。
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