ブータン/ブータン基本情報

ティンプー市内の見どころ(3ページ目)

伝統と近代化の狭間で、急速な発展を続けるブータンの首都、ティンプー。行き交う車の数こそ、ここ数年で急速に増加したものの、街のどの場所からも、周りを囲む美しい山々、統一された伝統様式の建物、広がる青い空を眺めることができ、時間はゆったりと流れています。そんなティンプーの主要な観光スポットをご紹介いたします。

執筆者:松尾 茜

ブータン政教の中心「タシチョ・ゾン」

タシチョ・ゾン

荘厳な雰囲気のタシチョ・ゾン 入口


ブータンで、「ゾン」は、宗教的寺院・地方行政の中核、という2つの役割を持つ建物を指します。タシチョ・ゾンは、ブータン仏教界の最高権威であるジェー・ケンポの夏季の住まいであると同時に、国王のオフィスでもあります。釘を1本も使わず、木組みだけを用いるブータンの伝統的な建築法で建てられていることも、このゾンの特徴です。

タシチョ・ゾン

タシチョ・ゾンのお堂

ゾンの中に入ると、かつてはそこで祭が行われた中庭に出ます。そして向かって右側がジェー・ケンポの住まい、左側が国王のオフィスとなります。その中央には、煌びやかな仏像が複数納められたお堂があり、重要な式典の際に、ジェー・ケンポと国王の座る椅子等が安置されています。お堂の中は撮影禁止です。

 

正装

男性は「カムニ」、女性は「ラチュ」をまとい正装する

また、こちらのように格式の高いゾンに入場する際、ブータンの民族衣装である「ゴ(男性)」または「キラ(女性)」を着用している場合は必ず、男性は「カムニ」、女性は「ラチュ」というスカーフをまとう必要があります。これは、旅行者でも同様です。
民族衣装を着用しない場合は、スカーフをまとう必要はありませんが、過度の肌の露出は避け、脱帽して下さい。

 

尼僧の暮らす「ドゥプトプ僧院」

ドップトプ僧院からの眺め

左手前がタシチョ・ゾン、中央奥が国会議事堂


ドゥプトプ僧院

尼僧の暮らす、ドゥプトプ僧院

タシチョ・ゾンとよく組み合わせて行程に組み込まれるのが、ドュプトプ僧院です。この僧院を建てたタントン・ギャルポは、ブータンに鉄橋の技術を伝道したことで有名な高僧です。現在は尼僧院となっており、約50名の尼僧(ナナリー)が暮らしています。
そして、この僧院の前は、タシチョ・ゾン、国会議事堂、ロイヤルパレスが一望できる、絶好のビュー・ポイントとなっています。 


>> 続いて、ティンプー西部の丘をご紹介します
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