FXの通貨ペアの特徴を一挙紹介!
更新日:2012年05月01日
スイスフランの特徴は、「米ドル/スイスフラン」の項目でも説明した通りです。基本的にスイスフランは避難通貨のひとつであり、有事が起こった時に買われる傾向があります。ただ、スイスフラン/円の通貨ペアは、基本的に情報そのものが少なく、取引高も小さいため、取引しにくい通貨ペアのひとつと考えられます。
両者とも低金利通貨
スイスフランと円には、共通点があります。それは、両通貨とも低金利通貨であるということです。
スイスフランの政策金利は、2012年4月現在、0.25%です。日本の政策金利に比べて多少はマシですが、それでも両通貨の政策金利には、それほど大きな差はありません。
為替レートを規定する要素はたくさんあります。そのなかでも、日本の個人投資家は、金利差に注目する傾向があります。周知の通り、日本は世界的に見ても低金利なので、少しでも高い利回りで運用したいというニーズが高く、結果、豪ドルなどの高金利通貨が買われやすいのですが、スイスフランのように、日本とそれほど変わらない低金利国の通貨になると、やはり買いたいというニーズが大きく後退してしまいます。
そのため、スイスフラン/円という通貨ペアは、少なくとも金利差という材料では動きにくいという特徴があります。
平時において、スイスフラン/円の値動きはレンジ内の推移に終始することが多く、スイスフラン売りも、スイスフラン買いも仕掛けにくいというのが現実です。スイス経済に関する情報も少ないので、目下、あまり積極的に取引する意味を見出しにくい通貨ともいえるでしょう。
避難通貨という点も同じ……
前述したように、スイスフランは避難通貨という側面があります。そのため、欧州債務危機の際にはユーロが売られる一方で、スイスフラン買いが進んだわけですが、スイスフラン/円の通貨ペアを考えた場合、円もスイスフランと同様、避難通貨の側面があるため、結果的に円売り・スイスフラン買いが進みにくい環境にあります。
総じて、スイスフラン/円の通貨ペアは、仕掛ける材料に乏しいため、積極的に為替差益を狙って売買するという用途には向きませんし、政策金利が低いため、豪ドルのようにスワップポイントの確保を狙ったスイスフラン買いも仕掛けにくいのが現実です。
値動きやスワップポイントを狙うなら、他にも仕掛けやすい通貨ペアはたくさんあるので、敢てスイスフラン/円の通貨ペアに注目する必要はないでしょう。