FXの通貨ペアの特徴を一挙紹介!
更新日:2012年05月01日
英ポンドといえばかつての基軸通貨です。しかし、今は経済の縮小に伴い、かつての面影はほとんどありません。基本的に英ポンドは、金利水準こそ高いものの、市場での流動性が極めて低く、結果的に値動きが荒い性格を持っています。投機的な通貨と捉えた方が良いでしょう。
サブプライムショックを受けて急落
英ポンドの対円レートは、2007年秋口にかけて大きく上昇し、一時は1ポンド=250円を超えるところまで上昇していました。
しかし、そこからサブプライムショックとリーマンショックという、2つの米国発金融危機が勃発。その影響を受けて、英ポンドは大きく下落しました。何しろ、ロンドンの家賃は、サブプライムショックが勃発するまで値上がりの一途をたどり、不動産市場が投機化していました。それが一気に崩れ去り、英国経済そのものに深刻なダメージが及んだのです。
2012年4月時点の英ポンド/円レートの水準は、1ポンド=130円前後です。2007年のピーク時に比べて、英ポンドは対円で約半分の水準にまで値下がりしたことになります。
イギリスはユーロに加盟していないため、欧州債務危機の直接的影響は受けずに済んでいますが、それでも英国からEU27カ国への輸出規模を考えると、輸出全体の53%がEU27カ国向けですから、ユーロ問題の影響を全く受けずに済むというわけではありません。欧州経済の低迷は、イギリス経済の低迷につながり、英ポンド安を加速させる恐れがあります。
投機的な性格を理解して投資する
英ポンド/円の通貨ペアは、外国為替市場で直接取引される通貨ペアではありません。
クロス取引といって、仮に英ポンド買い・円売りを行う場合は、間に米ドルを噛ませます。つまり、円売り・米ドル買いと、米ドル売り・英ポンド買いという取引を同時に行うのです。
基本的に英ポンドという通貨の取引は、米ドルやユーロに比べると、はるかに少ないのが現実ですから、どうしても流動性に欠けるケースがあります。流動性の低い通貨は、ボラティリティも高くなる傾向がありますから、米ドルやユーロに比べると、投機的と言えるでしょう。
したがって、英ポンド/円の通貨ペアを取引するに際しては、ボラティリティが高いという点に注意して、レバレッジなども低めに抑えて取引するのが無難です。