FXの通貨ペアの特徴を一挙紹介!
更新日:2012年05月01日
米ドル/円に次いで、外国為替取引を行っている個人にとって馴染のある通貨ペアは、やはり「ユーロ/円」です。ユーロは欧州17か国で流通しており、その経済圏はGDPベースでみると、米国とほぼ肩を並べる水準にあります。しかし、ギリシャ危機に端を発した欧州債務問題の解決を巡り、再び経済は大きく後退することになりそうです。
トレンドが明確な通貨ペア
ユーロ/円の通貨ペアにはどのような特徴があるのかというと、過去のチャートを見るとわかりますが、非常にトレンドが明確に出るということでしょう。
ユーロが誕生したのが1999年のこと。そこからユーロは対円で大きく売り込まれ、2000年10月に底打ち。この時のユーロ/円は、1ユーロ=89円52銭でした。
その後、2008年7月の1ユーロ=169円75銭まで壮大なユーロトレンドが発生したものの、リーマンショックや欧州債務危機といった諸問題点の発生によって、2012年1月には1ユーロ=97円15銭まで、ユーロ安トレンドが続き、そのまま現在に至っています。
このように、トレンドの出やすい通貨ペアではありますが、ユーロが誕生してから、まだ間もないこともあり、実際問題、どこまでその特徴が正しいかどうか、検証し切れない部分があるという点には、留意しておいた方が良いでしょう。
第二の基軸通貨と呼ばれているが・・・・・・
ユーロは、米ドルに次ぐ経済圏を構成しているなかで流通している通貨ということもあり、取引高も多く、第二の基軸通貨などと呼ばれていますが、欧州債務危機で負ったマイナスイメージは、当面、続くことになりそうです。
金利面では、米国と同じように、ユーロ経済圏でも大きく政策金利を引き下げてきたため、日本と同じように低金利です。したがって米ドルと同様、金利差という点では手がかり難になりやすい通貨ペアともいえるでしょう。
なお、ユーロを導入している国の数は、2012年4月現在、17か国ですが、ユーロの値動きをファンダメンタルズから判断する場合、17か国全体の経済情勢をひとつずつ分析していく必要はありません。結局、ユーロ導入の国が17か国といっても、そのなかで圧倒的な経済力を持っている国は、ドイツくらいのものなのです。
したがって、ユーロ/円の値動きを見るに際しては、ドイツの経済指標が大きな影響を及ぼします。特にIFO景況感指数は、ドイツ企業の景況感を把握するうえで役に立つだけでなく、ユーロ導入国のなかで最強の経済力を持つドイツだけに、ユーロの値動きにも大きな影響を及ぼします。ユーロ/円の通貨ペアを持つのであれば、IFO景況感指数の動向には注目しておいた方が良いでしょう。