FXの通貨ペアの特徴を一挙紹介!
更新日:2012年05月01日
さまざまな通貨ペアのなかで、最も私たちにとって馴染のあるのが「米ドル/円」です。何しろ米ドルは基軸通貨ですから、外国為替市場での取引量も多く、流動性の面ではまったく問題がありません。また、米ドルの値動きを左右する米国の経済・金融情報もたくさん入ってくるため、投資判断の材料に事欠かないというメリットもあります。
有事のドル買いはいずこ・・・・・・
米ドルは、今も基軸通貨的な存在であるのは事実ですし、米国経済は世界で最も規模が大きく、強力な軍事力も有していることから、米ドルは世界でも最強通貨のひとつです。
しかし、21世紀に入ってからは、2001年同時多発テロ、2007年のサブプライム危機、2008年のリーマンショックというように、米国発の危機が多発したこともあり、徐々に米ドルに対する信認は後退しつつあります。
結果、米国以外の国々が持っている外貨準備についても、これまでは大半が米ドル建てで運用されていましたが、米ドルの一部をはずし、ユーロに切り替える動きも出てきました。米ドル一極集中はリスクが高いという認識が強まってきています。
実際、同時多発テロ以降は、地域紛争などが起こると、むしろ米ドルは売られやすくなりました。他の国と比べ、相対的に米ドルの地位はまだ高い水準にありますが、かつてのように、「とりあえず米ドルを持っていれば安心」というほどの強力な信任は、徐々に後退してきています。
両通貨とも超低金利で方向感が見えない
1971年、1ドル=360円の固定相場制が崩壊し、変動相場制に移行してから、円は米ドルに対して常に強くなってきました。
しかし、その動きも2011年9月以降、底打ちの気配が見えてきました。米ドル安・円高の動きに歯止めがかかったかのように見えます。
2012年4月現在、日本も米国も政策金利を0%に近い水準で据え置いています。つまり、金利差でいずれかの通貨が買われるというケースは、非常に考えにくい状況です。そのため、米ドル/円の値動きは、2011年8月から2012年2月にかけて、ほぼ横ばいの推移が続きました。
ただ、2012年2月14日に、日銀が量的金融緩和の実施を発表すると、米ドル/円は、一気に円安トレンドへと向かいました。量的金融緩和を行えば、その通貨の流通量が増えるため、需給バランスという点で考えれば、当然安くなります。
今後、米ドル/円の通貨ペアが、米ドル安・円高に向かうのか、それとも米ドル高・円安に向かうのかの判断は、米国と日本のいずれかが、どこまで思い切った量的金融緩和に踏み切れるのかによって、変わってきます。米国がもう一段の金融緩和に踏み切れば米ドル安。日本がなりふり構わずに思い切った金融緩和を行うのであれば、円安になる可能性が高まります。