ランドローバー/ランドローバー

レンジローバー・イヴォークの衝撃的なスタイル

SUVには遊び心や色気が必要だと思っていたが、想像を超えるモデルが登場した。ランドローバーの「レンジローバー・イヴォーク」がそう。魅力は当然スタイリングで、街中でこれだけ注目を浴びたのは久しぶりだ。

塚田 勝弘

執筆者:塚田 勝弘

車ガイド

コンセプトカーが街を走る!?

フロント

イヴォーク・クーペのボディサイズは全長4355×全幅1900×全高1605mmで、SUVとしてはかなりロー&ワイドなスタイルだ。1900mmの全幅が迫力あるスタイリングを生み出しているのは間違いない一方で、狭い場所でのすれ違いなど取り回しにはかなり気を使う


レンジローバー・イヴォークの街中での注目度は、スーパースポーツカーを上まわるかもしれない。08年のデトロイトでお披露目されたコンセプトカー「ランドローバーLRX」をそのまま市販化したようなスタイルは、強烈なインパクトを放っていた。

ランドローバーの末弟であるフリーランダー2からプラットフォームの大半を継承しているが、スタイリングやディメンションからしてもいわれないと分からないほどオリジナリティに富んでいる。また、高級ラインであるレンジローバーの名を冠しているのもベース車との違いだ。


巧みなパッケージングが光る

リヤ

価格は5ドアが450万~578万円、クーペが470万~598万円で、フリーランダー2の434万~584万円と比べてもバーゲンといえる設定。価格的にはBMW X1と競合しそうだ


ランドローバーとしてはかなり背が低く、クーペの1605mm、5ドアの1635mmの全高はフリーランダー2の1740~1760mmよりも最大で150mm以上も抑えられている。それでいて210mmという最低地上高はSUVとしても十分に確保されている数値だから、室内の頭上空間は狭いだろうという想像が浮かぶ。

確かに、フリーランダー2ほどのヘッドクリアランスはないものの、身長171cmのレポーターなら前席は12cm前後、後席でも10cm弱の余裕があったから圧迫感はない。しかしそれは、前席ならシートリフターを一番下げた状態で、高い着座位置とアイポイントによるいわゆる「コマンドポジション」を取ることは難しい。シートリフターを上げて高い視界を得ても、ボンネットの先まで見切ることができても頭が天井すれすれになってしまうはず。

こうした視界の印象の違いだけでなく、乗り味に関しても今までのランドローバーとは一線を画すのがレンジローバー・イヴォークの持ち味だ。

次ページは、走りについて。

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