住みたい街 首都圏/通勤・買い物に便利な街

料理好きにお勧め、生鮮食料品の安い街

住みやすさには様々な指標がありますが、そのひとつに物価の安さが挙げられます。今回はその中でも生鮮食料品をピックアップ、料理好き、自炊派にうれしい街を選んでみました。

中川 寛子

執筆者:中川 寛子

住みやすい街選び(首都圏)ガイド

東京メトロ日比谷線築地駅(中央区)
言わずと知れた首都圏の台所がある街

築地市場の魚

築地と言えば魚を思い浮かべる人が多いと思うが、野菜や肉から調理器具に至るまでありとあらゆる食関係の品が売られている

鮮度と種類の豊富さ、一級品が買えるという意味では王道中の王道、築地市場。ただし、問題は場外であっても量が多めという点でしょうか。また、このところ、特に土曜日などは観光客が多く、半端ではない混み方になります。早朝からおいしく、安くご飯が食べられる場所という言い方もでき、飲んだ朝にここでご飯を食べて就寝と言う人もいらっしゃるようです。

 

八百屋

高級食材から普段の買い物まで。築地が近くにあったら食卓が豊かになること間違いなし

築地市場を自分ちの冷蔵庫代わりにするとなると、お勧めは隅田川を渡った対岸、勝ちどき。このところ、店舗やビデオショップなども増え、便利さがアップしました。都心方面にはバス便があるので、通勤にも便利です。港区、千代田区に比べると、都心ながら中央区は比較的賃料、分譲価格が抑えられているのもポイントでしょう。

 

東海道線大船駅(鎌倉市)
地元の魚、野菜が並ぶ鮮度の良さがうれしい

大船

地元、相模湾の幸が手に入る大船の鮮魚店。鮮度の良さが何よりの御馳走

築地が全国から生鮮食品が集まる場だとすると、地元の相模湾の幸や鎌倉野菜が集まるのが鎌倉の台所、大船。落ち着いた雰囲気の街が多い鎌倉市内にあって、賑やかで猥雑さも混じる雰囲気は希少かもしれません。湘南エリアには地元のおいしい魚が手に入る街が多数ありますが、いろいろ揃う、買い物の楽しさという意味では大船でしょう。市場近くには飲食店街もあり、夜遊びも楽しそうです。

 

惣菜

肉屋さん、魚屋さんなどのお惣菜もあれこれ揃う

ただし、駅周辺は賑やかで良いものの、少し離れると静かな住宅街。都心から離れている分、賃料、住宅価格は比較的手頃ですが、帰宅が遅くなる単身者、カップルなら、バス便、徒歩15分以上は避けたほうが無難かもしれません。

 

東西線浦安(浦安市)
ビルの中に魚市場、名物は浅利、ハマグリ

浦安魚市場

浦安魚市場の場内案内図。一般の人が利用可能な市場は意外に多い

東京、神奈川と来たので、続いて千葉県の市場を見てみましょう。千葉も海辺の街が多いので、魚はおいしそうですが、外房まで行ってしまうと都心への通勤が辛そうなので、近いところで浦安をご紹介しましょう。駅から歩いて2分ほど、鯨の絵の描かれたビルの中に魚市場があり、地元産ではマーガレットポーク、浅利やハマグリなどが置かれています。市場内には食堂もあり、寿司や天ぷらに定評があります。平日は昼前には閑散としてしまいますが、土日はけっこうな賑わいです。

 

浦安名物

浦安の名物、焼いた浅利、ハマグリを串に刺したもの。甘辛味でご飯に、お酒の伴にぴったり

浦安市と聞くと、多くの人が京葉線の新浦安駅を思い浮かべるようですが、距離的には3キロ近く離れており、街の雰囲気はかなり違います。広い車道、歩道が整備された新浦安とは異なり、浦安駅周辺は古いだけに道路は狭く、いささかごちゃごちゃした感じ。物件の供給もファミリータイプ中心の新浦安に比べると、単身、カップル向きが中心となっています。

 

続いてレトロな雰囲気で下町っぽさのある商店街をご紹介していきましょう。

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